みどころ

クラーク美術館のルノワール

スターリング・クラークは、アメリカにおいて早くからルノワールの価値を見いだし、収集を始めた人物の一人です。全部で30数点というコレクション数は、ルノワールのコレクター達の中では決して多い数ではありませんが、その質の高さからクラーク夫妻の確かな鑑識眼が伺えます。スターリングは、ルノワールを大変高く評価しており、「なんと偉大な画家なのだろう」「色彩家としても右に出る者はいないだろう」と日記にも残しています。

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戸外に出た絵描きたち -バルビゾン派、外光派

緑豊かな田園風景や農民の素朴な姿を題材にしています。従来の方法に従い作品はアトリエで仕上げていましたが、それらは戸外で風景を忠実に捉えたスケッチから始まったのでした。自然光や事物の動きをたくみに描写した色彩や筆触は、後の印象派の到来を予告してもいます。

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光を描く -印象派

カンヴァスと絵の具を戸外に持ち出し、目に見える風景を写しとっていきました。木々や波、建物に見える光の反映を、色の細分化と筆触を重ねることで描き留めようと試みました。

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日常を描く -ドーミエ、マネ、ドガ

バルビゾン派、印象派、アカデミスムの画家らと互いに影響を与えあいながらも、独自の作風を追求していきました。日常にあふれる風景や事物に、注意深くまなざしを注いでいます。

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伝統を受け継ぎ、技を磨く -アカデミスム

政府主導で進められてきた芸術家育成プログラムの中で技術を磨き、伝統的な手法にのっとって制作を行いました。安定した構図、高い写実性や自然に即した色遣いを忠実に守っています。

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全ての作品はクラーク美術館蔵
Images©Sterling and Francine Clark Art Institute, Williamstown, Massachusetts, USA