2022年 コレクション展1 2022年1月22日(土曜日)?7月3日(日曜日)
小企画

元永定正《寶がある》1954年頃 個人蔵(三重県立美術館寄託)
元永定正展 ー伊賀上野から神戸、そしてニューヨークへー
MOTONAGA SADAMASA 1952-1967
元永定正(1922年-2011年、三重県阿山郡上野町(現・三重県伊賀市)生まれ)は、具体美術協会を代表する作家のひとりとして世界的に知られています。
生誕100年にあたる今年、伊賀から神戸へ移住し、ニューヨークへ渡るまでの期間に焦点を絞り、「場の移動≒旅」という観点から作品を紹介します。
初期の代表作と共に、これまで紹介される機会の少なかった立体作品や、日本初公開の作品等を展覧します。立体・平面という区別なく自在に表現した元永の多彩な表現をご覧ください。
1
伊賀上野から神戸へ
―抽象との出会い―

《ざるから》 1954年 個人蔵
1952年、神戸に移住した元永は、西宮美術教室に通い始めます。阪神間の画家の教えを受け、人物デッサンに励みました。1953年の「第6回芦屋市展」にて抽象表現に衝撃を受けた元永は、これを機に抽象へ転向します。
2
阪神間
―具体美術協会に入会して―

《作品》1956年三重県立美術館蔵
1955年、吉原治良の誘いにより「具体美術協会」に参加します。「人のまねをするな」「今までにないものをつくれ」というモットーのもと、絵画の他に、水や木、釘、煙などさまざまな素材を用いた作品を発表します。
3
ニューヨーク
―流れ、そして新たな表現へ―
1957年から、キャンバスの表面に絵具を流して描くという手法で表現するようになります。この新たな表現は海外で高く評価されます。1966~1967年にジャパンソサイエティの招聘によりニューヨークに滞在。この滞在時に、エアブラシで描く手法を知り、グラデーションを活かした新たな絵画を描くようになります。

《作品8》1960年 当館蔵

《作品 N.Y. No.1》1967年 当館蔵
そして、これ以降、元永は、難解なものと敬遠されがちな抽象絵画を、親しみのある表現へと変えていくのです。

元永定正(もとなが・さだまさ)
1922(大正11)年、現在の三重県伊賀市に生まれ、2011(平成23)年、兵庫県にて死去。画家。「具体美術協会」を代表する作家のひとり。1952年の神戸移住を機に抽象的な表現に目覚める。平面・立体にとらわれずさまざまな作品を発表。50年代後半から60年代半ばまで、キャンバスの表面に絵具を流した作品により国内外で高い評価を得る。1966年のニューヨーク滞在を機に、エアブラシを用いた新たな表現を獲得。詩人や音楽家等と共同制作した絵本や舞台、パブリックアート等、幅広い領域で活躍し、こどもから大人まで高い人気を誇る。
元永定正略歴
1922 (大正11)年 11月26日、三重県阿山郡上野町桑町 (現・伊賀市)に生まれる
1944 (昭和19)年 濱邊萬吉に洋画を習い始める
1952 (昭和27)年 神戸市に転居
1953 (昭和28)年 芦屋市展に出品し始める
1955 (昭和30)年 吉原治良の誘いを受け、具体美術協会に参加
1958 (昭和33)年 絵具を流した作品の制作を始める
1960 (昭和35)年 ニューヨークのマーサ・ジャクソン画廊と契約
(翌年、同画廊で個展開催)
1964 (昭和39)年 第6回現代日本美術展で優秀賞受賞
1966 (昭和41)年 ジャパンソサエティの招聘でニューヨークに滞在
1967 (昭和42)年 アクリル絵具、エアブラシを使用し始める
ヨーロッパ経由で帰国
1971 (昭和46)年 具体美術協会から退会
1977 (昭和52)年 谷川俊太郎と絵本『もこ もこもこ』刊行
1991 (平成 3)年 三重県立美術館で「元永定正展」開催。紫綬勲章授章
2002 (平成14)年 西宮市大谷記念美術館で「元永定正展」開催
三重県民功労賞文化賞受賞
2009 (平成21)年 三重県立美術館で「元永定正展」開催
2011 (平成23)年 兵庫県立美術館で開催された「神戸ビエンナーレ2011」
「REFLEXIONEN ひかり いろ かたち」に出品
10月3日死去、享年88
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