31回目となる「美術の中のかたち-手で見る造形」展では、兵庫県在住の作家 東影智裕(ひがしかげ・ともひろ)氏の作品を展示します。1978年高砂市に生まれた東影氏は、美術学校在学中には特に版画を学びましたが、卒業後は、主に立体作品を精力的に制作してきました。動物の頭部のような作品は、皮膚や毛穴や体毛などが極めて精巧に表現されています。一方、その精緻な描写は、時に蝕まれた皮膚やその内部の肉体の表現を伴い、動物たちの漆黒の瞳の表現と相まって、鑑賞者に深い洞察をもたらします。
東影氏は、自身の作品制作は自らの身体的、触覚的な経験の積み重ねであると言います。本展では、東影氏のこだわりや経験の結実である作品に直接触れていただくことで、作家の造形思考や造形行為にまで想像を巡らせていただければ幸いです。
なお、本展は令和2年に開催予定でしたが、コロナウイルス流行の影響により、約1年間延期して開催します。
1 | アーティスト・トーク「私の作品について」 7月31日(土) 午後2時―午後3時(開場午後1時30分) ※終了しました。 レクチャールームにて 定員40名 聴講無料・先着順・「2021年コレクション展Ⅱ」の展覧会観覧券が必要 ※兵庫県立美術館「芸術の館 友の会」会員優先席あり |
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