ロダンにはじまる近代彫刻の巨匠たちの作品を紹介します。西洋彫刻において規範であった人体彫刻を主に展示します。とくにトルソ(手足や、ときには頭部のない、胴体を中心とした彫刻)については、4点並べる予定です。
西洋美術において19世紀後半から徐々に進行していった抽象化の動きは、彫刻にも現れました。20世紀になると、その動きは加速化し、 人体彫刻を大きく変化させたり、人体から解放されたりしました。そうした動きの中で、造形性が高められていったのです。このコーナー では、抽象化された人体や、完全な抽象彫刻の両方を展示します。
この展示室には20世紀後半の彫刻ないし立体作品を並べています。 これまで彫刻の規範であった人の形から自由になるだけでなく、彫刻をつくる上での原理や手法、素材などが根本的に見直されました。その多様性をお楽しみください。
この展示室では、主にポップ・アートやその系統に連なる作品を展示します。それまでの彫刻のテイストと異なり、日用品を素材に使い、美術と日常との境にあった垣根を下げて時代とともに疾走する感覚にあふれています。
彫刻の最後の部屋では、床に置く作品を展示しています。20世紀の彫刻の中には台座を必要としないものが制作されました。さらに、床との関係が重要な作品も登場します。それらをまとめてご紹介します。
当館は2002年に阪神淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして開館しました。このコーナーでは、当館の結成を担当した安藤忠雄建築研究所から寄贈された建築模型、資料類などにより、 当館および近隣のプロジェクトを紹介しています。
神戸生まれの小磯良平(1903-1988)は、近代洋画の代表的な画家のひとりです。確かなデッサンに裏打ちされた人物像は、今日もわたしたちを魅了させることでしょう。今回は、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、晩年に作品を分けて展示します。年齢によって変化する作風をご覧ください。
神戸生まれの金山平三(1883-1964)は、日本各地を旅して描いた風景画で知られています。季節の変化、土地の表情、そこに住まう人々の姿を繊細かつ情緒豊かに描きあげました。今回は、風景画、人物画、 芝居絵など金山作品の多彩な表情を展示します。それぞれの特徴にご注目ください。
兵庫県芦屋を中心に戦前から近年まで活躍した写真家ハナヤ勘兵衛と、彼が所属していた芦屋カメラクラブのメンバー、紅谷や高麗、松原重三らの作品と関連資料を展示し、その時代を振り返ります。