県美プレミアム 2016年11月19日[土]―2017年3月19日[日]

展示室1人体彫刻の魅力

ロダンにはじまる近代彫刻の巨匠たちの作品を紹介します。西洋彫刻において規範であった人体彫刻を主に展示します。とくにトルソ(手足や、ときには頭部のない、胴体を中心とした彫刻)については、4点並べる予定です。

オーギュスト・ロダン《オルフェウス》1892年(1971年鋳造)
展示室2抽象の力

西洋美術において19世紀後半から徐々に進行していった抽象化の動きは、彫刻にも現れました。20世紀になると、その動きは加速化し、 人体彫刻を大きく変化させたり、人体から解放されたりしました。そうした動きの中で、造形性が高められていったのです。このコーナー では、抽象化された人体や、完全な抽象彫刻の両方を展示します。

コンスタンチン・ブランクーシ《新生》1920年(1976年鋳造)
展示室3彫刻から立体へ

この展示室には20世紀後半の彫刻ないし立体作品を並べています。 これまで彫刻の規範であった人の形から自由になるだけでなく、彫刻をつくる上での原理や手法、素材などが根本的に見直されました。その多様性をお楽しみください。

山口勝弘《作品(ハート)》1963年
展示室5ポップと彫刻

この展示室では、主にポップ・アートやその系統に連なる作品を展示します。それまでの彫刻のテイストと異なり、日用品を素材に使い、美術と日常との境にあった垣根を下げて時代とともに疾走する感覚にあふれています。

篠原有司男《モーターサイクル・ママ》1971年
展示室4床への意識

彫刻の最後の部屋では、床に置く作品を展示しています。20世紀の彫刻の中には台座を必要としないものが制作されました。さらに、床との関係が重要な作品も登場します。それらをまとめてご紹介します。

植松奎二《置-浮遊の場》1989年
収蔵品によるテーマ展:彫刻大集合

 安藤忠雄コーナー

当館は2002年に阪神淡路大震災からの「文化の復興」のシンボルとして開館しました。このコーナーでは、当館の結成を担当した安藤忠雄建築研究所から寄贈された建築模型、資料類などにより、 当館および近隣のプロジェクトを紹介しています。

小磯良平記念室

神戸生まれの小磯良平(1903-1988)は、近代洋画の代表的な画家のひとりです。確かなデッサンに裏打ちされた人物像は、今日もわたしたちを魅了させることでしょう。今回は、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、晩年に作品を分けて展示します。年齢によって変化する作風をご覧ください。

金山平三記念室

神戸生まれの金山平三(1883-1964)は、日本各地を旅して描いた風景画で知られています。季節の変化、土地の表情、そこに住まう人々の姿を繊細かつ情緒豊かに描きあげました。今回は、風景画、人物画、 芝居絵など金山作品の多彩な表情を展示します。それぞれの特徴にご注目ください。

作品リストList of works

展示室6 ハナヤ勘兵衛の時代デェ!!

兵庫県芦屋を中心に戦前から近年まで活躍した写真家ハナヤ勘兵衛と、彼が所属していた芦屋カメラクラブのメンバー、紅谷や高麗、松原重三らの作品と関連資料を展示し、その時代を振り返ります。


「ハナヤ勘兵衛の時代デェ !!」のページへ

ハナヤ勘兵衛《船 C》1930年
館外作品を中心とした小企画展

関連イベント

学芸員による連続講座「近・現代彫刻」
12月23日[祝・金]ー「20世紀後半の彫刻」
2017年1月14日 [土]ー「20世紀前半の彫刻」
2017年2月11日 [祝・土]ー「19世紀の彫刻」
いずれも 15:00〜16:30
場所:レクチャールーム(定員 100名)

ミュージアム・ボランティアによるガイドツアー
会期中の金・土・日(12月30日を除く)13:00〜13:45 /
集合場所:1階エントランス
※要観覧券(11月19日・20日は不要)・定員なし
くわしく
こどものイベント 「彫刻の世界を探検してみよう」
2017年2月25日[土]10:00〜15:30
要申込み・要参加費(詳しくは当館HPにて)
問合先:こどものイベント係 tel.078-262-0908
館外作品を中心とした小企画展:ハナヤ勘兵衛の時代デェ!!収蔵品によるテーマ展:彫刻大集合

会期・観覧料  ← 関連イベント  → 作品リスト  → List of Works
→ 同時開催の特別展 「日伊国交樹立 150 周年記念 世界遺産 ポンペイの壁画展2016年10月15日[土]-12月25日[日]
→ 同時開催の展覧会 注目作家紹介プログラム チャンネル 7 「煖エ耕平-街の仮縫い、個と歩み」2016年10月15日[土]-11月20日[日]