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画家とアトリエ―メチエの修行場
「吉村宗浩 画家とアトリエ―メチエの修行場」注目作家紹介プログラム チャンネル13。会期は2022年10月8日(土曜日)? 11月6日(日曜日)。 「吉村宗浩 画家とアトリエ―メチエの修行場」注目作家紹介プログラム チャンネル13。会期は2022年10月8日(土曜日)? 11月6日(日曜日)。

吉村宗浩(1961- )は神戸市にアトリエを構える画家です。吉村は一般大学を卒業した後、画家への夢を捨てきれず東京の武蔵野美術大学に改めて入学し、そこで油絵を学びました。その当時はニュー・ペインティングと呼ばれる奔放な描線が大画面を覆うようなスタイルの画風が日本を含む世界を席捲しており、吉村もそうした時代の様式に添うような作品を描いていました。しかし大学卒業後ほどなく故郷の神戸にもどってからは、そうした一過性の様式とは無縁の自身の絵画、美術を淡々と追及することを選びます。吉村自身も自分の絵が描けるようになったと思えるようになったのは、それから20年ほどが経った2010年代に入ってからでした。

美術の道を志してから30年をかけてたどりついた現在の吉村の絵画はオーソドックスで古典的な肖像画や風景画です。「絵は内容ではない」「長い時間の中で残るのは美だ」と語る吉村の絵画には特に奇をてらったところはありませんが、どこか現実離れした光景が広がり、独特の魅力をはなち、この10年の間に静かに、そして着実に注目を集めてきました。本展は画家にとっては初の美術館での個展となります。流行や新しさとは無縁の絵画、しかもなお他に替えるもののない美の表現である吉村宗浩の作品をお楽しみください。

なお、会期中、ほとんどの時間を吉村は展覧会場である兵庫県立美術館アトリエ1での制作に費やす予定です。画家の創作の秘密を垣間見ることができるかも知れません。

CHANNEL
「注目作家紹介プログラム チャンネル」は、兵庫県立美術館が2010年度より毎年度開催してきたシリーズ展です。担当学芸員が今こそご紹介したいと考える注目作家を取り上げ、同時代を生きる作家と来館者とがさまざまな「チャンネル」を通して出会う機会になることを目指しています。
2022年度の第13回展では吉村宗浩の個展を開催します。
兵庫県立美術館
アトリエ1の様子
期間中、吉村宗浩がほぼ毎日
会場アトリエにて作品制作を行います。
その様子をPDFで配信します。
PDFはプリントアウトして会場配布のリーフレットに追加可能です。
追加ページの第一弾(10月8日配信分)をお送りします。
どうぞご覧ください。
リーフレットの追加ページの第二弾 (10月30日配信分)をお届けします。今回はカラー版です。会場配布は行いませんので、みなさまご自身で両面でプリントしてお楽しみください。
展覧会は好評のうちに閉幕いたしました。足を運んでいただいたみなさま、また関心をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました。リーフレットの追加頁も これで最後です。カラー両面で印刷をしてお楽しみください。
注目作家紹介プログラム チャンネル13
「吉村宗浩 画家とアトリエ―メチエの修行場」
会期 2022年10月8日(土)― 11月6日(日)
開館時間 10時-18時
休館日 月曜日 ※ただし10月10日(月・祝)は開館、翌11日(火)休館
会場 ギャラリー棟1階 アトリエ1
観覧料 無料

主催 兵庫県立美術館
協賛 公益財団法人伊藤文化財団、兵庫県立美術館 芸術の館友の会
助成 公益財団法人中内力コンベンション振興財団
展覧会開催にあわせ、一般書籍としては初めてとなる作品集が 888ブックスより刊行予定です。

吉村宗浩画集「悲しみの星」
224ページ、19×19cm、3,800円+税(いずれも予定)

雲の上のパロマー氏
(私はいつも前を向いている)
2022
キャンバスに油彩
147.0×92.0

問題神父の待ち伏せ
2022
キャンバスに油彩
147.0×92.0

オレンジ色の服の少女
2009
キャンバスに油彩
53.0×45.5
個人蔵

吉村宗浩 Munehiro Yoshimura
1961年生まれ、兵庫県神戸市在住
神戸商科大学商経学部経済学科卒業
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
展覧会歴
2022年 個展「農夫と牡鹿」櫻木画廊(東京)
二人展「YOSHIMURA family」神戸元町歩歩琳堂画廊
アートフェアー 大阪関西国際芸術祭
2021年 個展「家具屋の息子」櫻木画廊(東京)
個展「Straigt, No chaser」FARO神楽坂(東京)
個展「雑居時代」神戸元町歩歩琳堂画廊
二人展「Wise Monkey×3」BIOME Kobe(神戸)
グループ展「Group Show」FARO神楽坂
アートフェアー「WAVE TOKYO 2021」
アートフェアー「REAL by ArtSticker」
2020年 絵画祭 神戸元町歩歩琳堂画廊
個展「UNREALISM」GALLAYR NAO(東京)
個展「パロマー氏と幻のオリンピック?」櫻木画廊(神戸)
個展「希望のかなた」神戸元町歩歩琳堂画廊
アートフェアー アーツ千代田3331
2019年 絵画祭 神戸元町歩歩琳堂画廊
個展「肖像画とアトリエの模様替え」FARO神楽坂(神戸)
個展 神戸元町歩歩琳堂画廊
個展「抽象セット」櫻木画廊(東京)
2018年 個展「ようこそ人間たち2」STUDIO Y3(神戸)
個展「ようこそ人間たち」888ブックス PEARL BOOKSHOP & GALLERY(東京)
2017年 個展 櫻木画廊(東京)
個展「ブレーブニューワールド」神戸アートビレッジセンター
個展「Love Anyway」Fmギャラリー(東京)
2016年 個展「問題神父」888ブックス PEARL BOOKSSHOP & GALLERY(東京)
個展 櫻木画廊(東京)
2015年 個展「ある夢想家の冒険旅行」神戸アートビレッジセンター
2014年 個展「町はずれの幻術」神戸アートビレッジセンター
個展 櫻木画廊(東京)
2013年 個展「北方の旅行者」6次元(東京)
2012年 個展「悲しみの星」神戸アートビレッジセンター
2011年 三人展「ねじれの異界の覗き穴」新宿眼科画廊(東京)
2010年 ART & PHOT BOOK EXHIBITION 新宿眼科画廊(東京)
1993年 二人展 埼玉県立近代美術館
1991年 個展 日比谷画廊(東京)
1990年 アートフェスティバル MIT0 水戸芸術館(茨木)
1987年 二人展 ヴォイスギャラリー(京都)
受賞歴
2016年 イラストレーション第33回ザ・チョイス年度賞優秀賞(玄光社)
/イラストレーション第197回ザ・チョイス入選(玄光社)
2015年 イラストレーション第196回ザ・チョイス入選(玄光社)
2013年 BIG MAC AWARD ART CONTESTファイナリスト受賞(日本マクドナルド)
2012年 イラストレーション第29回ザ・チョイス年度賞優秀賞(玄光社)
2011年 イラストレーション第179回ザ・チョイス入選(玄光社)
1995年 ‘95公募:日本海美術展入選(富山県立近代美術館)
1994年 パルコ・アーバーナード入選(渋谷パルコ)
1992年 第6回FROM A THE ART公募作品展佳作(原宿スピリホール)
1990年 TAMON賞優秀賞(柏市文化フォーラム)
1989年 ’89公募:日本海美術展入選(富山県立近代美術館)
作品提供
2021年 浜口倫太朗『ワラグル』小学館 装画
2016年 ブライアン・エヴンソン、柴田元幸/訳『ウインドアイ』新潮クレスト・ブックス 装画
2014年 劇団ペンギンプルペイルパイルズ#18『靴』宣伝広告
2012年 演劇『音のいない世界で』宣伝広告(新国立劇場)

振り返る問題神父
2022 キャンバスに油彩
147.0×92.0

北方の旅行者
2018 キャンバスに油彩
72.7×60.6

問題神父
2009-2017
キャンバスに油彩 36.5×31.7
個人蔵

コッド岬の観光客
2017 キャンバスに油彩
70.0×52.0
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