1937年大阪府生まれ。東京藝術大学絵画科卒業後、イタリア政府奨学生として1960 年に渡伊。ローマ国立美術学校にてフランコ・ジェンティリーニに師事し絵画を学ぶ。ローマ滞在中に鉄線のフレームにキャンバスを縫い付けた立体作品を発表。帰国の翌年、1967 年に東京の日比谷公園で開催した個展「風の造形」で注目を集め、大阪万博(1970)への出品作家に選出される。
1971年にはハーバード大学視覚芸術センターより客員芸術家として招聘される。以後、一貫して風や水などの自然エネルギーで動くサイト・スペシフィックな彫刻を制作し、国内外の各所に設置。レンゾ・ピアノをはじめとする建築家とのコラボレーションも手掛ける。恒久設置の作品制作と並行し、「ウインドサーカス」(1987 ~ 90)、「ウインドキャラバン」(2000 ~ 01)など多くのプロジェクトやワークショップも世界各地で展開。また、『いちご』(文化出版局、1975)をはじめとする絵本の制作や演劇の企画・演出など、彫刻の世界に止まらない多彩な活動を繰り広げている。
2014年、兵庫県立有馬富士公園に12 点の作品を常設する野外美術館「新宮 晋 風のミュージアム」がオープン。現在は2009 年に開始したプロジェクト「ブリージング・アース」の実現に向け活動中。自然エネルギーのみで自立する新たな共同体の創生を目指すこのプロジェクトへの取り組みは、ドキュメンタリー映画「ブリージング・アース:新宮晋の夢」(監督:トーマス・リーデルスハイマー、2012)に収められている。
★新宮晋オフィシャルサイト
http://susumushingu.com/
第4回吉田五十八賞(1979)、第18 回日本芸術大賞(1986)、第43回毎日芸術賞特別賞(2002)、第20回現代日本彫刻展大賞(2003)、第4回円空大賞(2007)など受賞多数。
兵庫県三田市在住。
「新宮 晋 風のミュージアム」は、新宮から兵庫県に寄贈された「里山風車」と風で動く12点の彫刻を屋外に常設展示している野外ミュージアムです。それぞれが風を受けて優雅に舞い、目には見えない自然のリズムを感じさせてくれます。「風のミュージアム」では、2015 年5月より、新宮 晋が代表を務める風ミュ実行委員会が企画する、年2 回の野外公演が開催されています。2017年度は、4月28日(金)に「風の能」を開催する予定です。詳しくは下記までお問い合わせください。
お問合せ|風ミュ実行委員会 電話:079-568-3764
http://windmuseum.jp
https://www.facebook.com/windmuseum/