2010年度コレクション展2 2010年7月17日(土) − 11月7日(日)
小企画 金氏徹平 《Splash and Flake (Pipeline)》 2009年 木、プラスチック製品、金属製品
撮影 武藤滋生 参考図版(実際の出品作品とは異なります)


 1989(平成元)年度より開催している「美術の中のかたち−手で見る造形」展は、従来視覚のみに偏っていた美術鑑賞の機会を、視覚障害者の方にも提供し、あわせて作品に手で触れることで、健常者の方にも視覚以外の感覚器官を通じた美術鑑賞のあり方を探っていただこうという試みで、今年で21回目を迎えます。
今回は若手作家の中でも活躍著しい金氏徹平(1978年 京都生まれ)を迎え、「Ghost in the Museum」と題して、展覧会を開催します。
金氏は、さまざまな日常品を組み合わせる、いわゆるコラージュの方法で作品を制作してきました。金氏は、作品の素材に注目します。作品だけでなく、当館所蔵の彫刻や、作品に用いられるような素材も一緒に並べることで、それらの違いを来館者の方が視覚・触覚を通じて確認し、どのようにして作品が成り立つかを探る展示を構成されました。美術作品の成立する契機を考える野心的な試みです。

神戸アートビレッジセンターアートライター講座で「美術の中のかたちー手で見る造形 金氏 徹平 展 Ghost in the Museum」のプレビューを書いていただきました。
受講者による展覧会プレビューはこちら


金氏徹平(かねうじ・てっぺい)略歴
1978年 京都生まれ
2002年 個展(児玉画廊 大阪)
2003年 京都市立芸術大学大学院修了
「KOBE ART ANNUAL2003-Grip the Gap-」(KAVC 神戸)
2005年 「横浜トリエンナーレ2005」(アーティスト・ユニットCOUMAとして)
2007年 「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」(森美術館 東京)
「VOCA展2007」(上野の森美術館 東京)
個展(広島市現代美術館ミュージアムスタジオ)
「美麗新世界:当代日本視覚文化」(東京画廊+BTAP 北京/広東美術館 広州)
2008年 個展(トーキョーワンダーサイト渋谷 東京)
「MOTアニュアル2008」(東京都現代美術館)
2009年 個展(横浜美術館)
個展「変成態vol.6」(αMギャラリー 東京)
2010年 個展(シュウゴアーツ 東京)
「レゾナンス」(サントリーミュージアム[天保山])
※ 現在、京都市立芸術大学講師


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