コレクション名品選 2009年度コレクション展3


展示室1  コレクション名品選〜戦前・戦中の洋画
明治初期から第二次大戦中までに描かれた日本の洋画を、人物、風景などのテーマ別に展示し、その変遷をたどります。
神中糸子《はるの像》1894年頃

飯田操朗《朝》1935年

展示室2  震災と美術

西田眞人《瓦礫の街》1996年 寄託作品
2010年1月17日は、1995年の阪神・淡路大震災から15年目の節目となります。ここではそれを記念して、震災時の様子や出来事に取材した作品や、震災後に震災をテーマとして取り組まれた作品を紹介しています。

展示室3  その1「戦後の具象絵画と神戸画壇」
この展示室の前半では、具象絵画に焦点を絞って展示しています。抽象的な表現が主流となる戦後の現代美術界で独自の具象表現を追求した美術家たちの作品や、戦後の神戸画壇で金山・小磯の後の世代の具象的傾向の画家たちの作品を紹介します。

その2「コレクション名品選〜戦後の抽象美術」
展示室の後半では、1950年代以降の抽象美術を、サンパウロ・ビエンナーレなどで国際的に活躍した美術家や、吉原治良を中心に関西で前衛的な活動を展開し、国際的な評価を獲得した具体美術協会の作家を中心に紹介します。

田村孝之介《黒い扇子》1949年

展示室4  幻想版画の系譜

オディロン・ルドン
『聖アントワーヌの誘惑』より
1896年

マックス・クリンガー
『手袋』より 1881年
当館のコレクションの中心を占める版画作品の中から、19世紀末の象徴主義的作品や20世紀前半のシュルレアリスム、戦後のオーストリアに現れたウィーン幻想派など、幻想的なモチーフを描いた西洋版画を展示します。

展示室5  コレクション名品選〜海外の近現代彫刻 / 安藤忠雄コーナー
当館の収集の柱のひとつである彫刻から、西洋近現代の作品を展示します。また、展示室の東側では、震災後の文化復興のシンボルである当館の建築設計を担当した安藤忠雄による様々な震災復興プロジェクトを、建築模型や映像などで紹介します。
メダルド・ロッソ《新聞を読む男》1894年

展示室6  小企画  山本六三展−幻想とエロス

山本六三《眼球(G.バタイユ『眼球譚』飾画)》
1973年
今回のコレクション展IIIでは、同時開催の小企画として「山本六三展」を開催しています。ファンにはお馴染みの銅版画や油彩画の代表作から、これまでまとまった形で紹介されることの少なかった初期作にいたるまで、総数約80点を一堂に展示、異端の画家の全貌に迫ります。
山本六三展−幻想とエロス

小磯良平記念室
神戸生まれの小磯良平(1903-1988)は、近代洋画を代表する巨匠の一人です。的確なデッサンとやわらかな色使いの、気品に満ちた人物画で知られています。この記念室では、画壇への実質的なデビュー作となった《T嬢の像》や、戦時中に描かれた《斉唱》などの代表作を中心に展示し、小磯作品の魅力を紹介しています。
小磯良平記念室

小磯良平《斉唱》1941年

金山平三記念室

金山平三《大石田の最上川》1948年頃
 神戸生まれの金山平三(1883-1964)は、風景画の名手として知られる近代洋画の巨匠です。信州や東北をはじめ日本各地を写生に訪れ、落ち着いた色使いと巧みな筆さばきで、日本の風景を生き生きと描き出しました。この記念室では、《大石田の最上川》などの代表作をはじめ、金山の作品を展示して、その画業を顕彰しています。
金山平三記念室

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