6月14日に展示替えを行いました。保存上、紙作品のいくつかを替える必要があったからです。中西利雄や前田藤四郎、清水登之の水彩画、福沢一郎の下絵、花岡萬舟の日本画、香月泰男の《ハイラル通信》の計20点です。出品点数は前期と後期で変わっていません。ご高覧いただければ幸いです。
本展の関連事業として、6月5日2時からミュージアムホールで木下直之さんに講演会をしていただきました。木下さんは、東京大学教授で、文化資源学を教えていらっしゃいます。また、当館の前身である兵庫県立近代美術館で1980年代初めから90年代半ばまで学芸員をされていました。
今回は「敗戦と美術-変わったことと変らないこと」と題して、記念碑、戦争画、群像、復興の4つに焦点を当てた内容でした。兵庫で学芸員をされていたときの経験―小磯良平展や水木しげる展など―も交え、彫刻や記念碑など、自身の研究対象のエッセンスを盛り込みながら、戦時中と戦後との複雑な関係を、わかりやすい語り口でお話しいただきました。1940年代をトータルに紹介する本展に通じる内容で、参加いただいたみなさんは展覧会への理解が一層増したのではないでしょうか。
5月28日の16時から、本展の最初のギャラリートークを行いました。会場で、個々の作品について説明するイベントです。
出品点数が多く、個々の作品にはいろいろな背景がありますので、その説明をしていくと、予定の1時間を大幅に延長してしまいました。それでも、参加いただいた方は、熱心に説明を聴講され、ほとんどの方が最後まで聴講されていました。参加された方は、20名弱でした。6月11日と25日にもギャラリートークを行う予定です。
特別展「1945年±5年 激動と復興の時代 時代を生きぬいた作品」(会期:5月21日(土)~7月3日(日))の当日券を販売しています。
「1945年±5年 激動と復興の時代 時代を生きぬいた作品」が5月21日(土)に開会しました。開会式には約170人の関係者が出席し、開幕を盛大に祝いました。
開会式で蓑豊館長は、「時代を感じる展覧会となっています。1940年代のイメージは暗いですが、戦前・戦後で芸術家たちは軍の監視のもと、もがき苦しんですばらしい作品を描いています。作家たちは戦地でいろんなものを見てそれを作品に残してきました。
1940年代は日本にとって激動の時代ですが、戦争と復興の時代をご覧になる絵で感じてもらいたいです。また、戦後71年を迎え、この時代のことを子ども達にも伝えて行く必要がありますので、多くの人にご来場いただきたいです。」とあいさつを述べました。
本展覧会は、1940年から50年までの11年間の美術に焦点を当てます。この時代は、日本の近代史の中で最も激動の時代といえます。戦中、美術の活動は厳しく統制され、戦争遂行などに協力することが求められました。そのあいだ、美術家はどのような表現を行い、社会とどのような関係を持ったのでしょう。また、敗戦を経た戦後間もない頃は、廃墟の絵が多く描かれました。文字通り、画家たちは廃墟から出発したのです。
時代の大きな渦に巻き込まれながらも、美術家の活動は多様な様相を呈します。約70名の作家、約200点の作品によって振り返ります。
皆様のご来場を心よりお待ちしています。
特別展「1945年±5年 激動と復興の時代 時代を生きぬいた作品」(会期:5月21日(土)~7月3日(日))のお得な前売券を販売中です。当日券より200円ずつお安くなります。
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