イベチャン・ントチャンのイベント通信
生誕130年記念 藤田嗣治展 関連 こどものイベント
「おやこ解説会〜教えて、フジタさん。〜」
平成28年8月6日(土)13:30〜14:00・8月20日(土)13:30〜14:00
生誕130年記念 藤田嗣治展 関連 こどものイベント「おやこ解説会〜教えて、フジタさん。〜」を開催しました。
6日は小学3年生〜6年生の会、20日は小学1・2年生の会として行い、2日間で27名のご家族に参加していただきました。

1、オリエンテーション
受付を済ませ、みんながレクチャールームに集合しました。

6日は、午前中に広瀬浩二郎先生とのワークショップがありましたが、それと連続して参加してくれる"美術館マスター"もいて、とっても嬉しかったです!
まず、のりちゃん先生からあいさつをした後、展覧会担当の西田学芸員・小林学芸員を紹介しました。

2、〜8月6日編〜
6日は高学年(小学3年生〜6年生)を対象に、西田学芸員からお話を聞きました。
藤田嗣治さんの自画像を紹介しているところですね。

西田学芸員がみんなに「この自画像は何歳くらいのときに描いたと思う?」と問いかけると、「うーん、お父さんより若そう!」といった返事が返ってきました。
しかし、髪の部分を拡大してみてみると・・・白髪まじりのヘアスタイルだ!ということがわかってきました。となると、この自画像のフジタさんは、みんなのお父さんより年上かもしれないですね?!


自分の髪の毛を、白髪の1本1本まで描くフジタさん。
他の作品でも、細い筆を使って細かなところまで描き尽くしているようです。

こちらの絵には、どんなものが描かれているか、発見できたかな?

西田学芸員、それぞれ拡大した画像を用意していました!こんなの描いてあったっけ?!

時計、十字架、マッチ、手紙、貝殻・・・どれもやはり細かな部分まで描きこんであります。
フジタさんのお気に入りのものを、すてきに見えるように並べて描いたみたいですね。

他にもフジタさんの描いた絵を西田学芸員が紹介しましたが、フジタさんの"好きなもの"や"お気に入りのもの"が何度もたくさん登場するということがわかってきました。

展示室にある本物の作品も、今のようにじっくりみて楽しんでほしい、と西田学芸員が締めくくっています。
最後に、今回の参加者だけに特別なプレゼント(ワークシート)を渡し、終了となりました。

3、〜8月20日編〜
20日は、低学年(小学1・2年生)を対象に、小林学芸員からお話を聞きました。

まず、フジタさんの描いた自画像2点を見比べて、気付いたことを発表してもらいました。

さすがこどもたち。すぐに「猫の顔が一緒!!」と応えています。

筆を持っているところも同じですね。元気に発言してくれました。

みんなフジタさんの"おかっぱ丸眼鏡"に慣れてきたところで、小林学芸員から「フジタをさがせ!」という指令がおりました!!
なんと、フジタさんが仲間とパーティーしているときの写真や、ギリシア風の服に仮装してとった写真もあって、正解するのが難しかった〜。でも、楽しかったね

こんなしぶ〜いフジタさんの自画像もあるんだって。

こちらの人がたくさん描かれている絵にも、フジタさんがいます。

・・・そう!お祈りしている格好で、絵の中心にいますね、みんなご名答です。
それぞれの絵の中で、フジタさんがどんな性格をしていると思うかを想像して発表し合いました。
いろんな姿のフジタさんがみれて、おもしろかったな〜!

最後は、6日に参加してくれた人と同じプレゼント(ワークシート)を渡しました。

展示室でもいろんな発見をしてね!

のりちゃん先生からひとこと
今回のおやこ解説会を終えて、フジタさんの描く作品は、こどもたちの心に入り込んでいくものがたくさんあるんだな〜と感じました。個人的には"洒落て"いて"斜に構えている"イメージが強かったのですが、こどもたちのように"素直に感じる"要素も十分にあるんだ・・・と少し自分自身に対して反省しました。
表現することも、鑑賞することも、縛りつけてはいけないと改めて感じた2日間でした。

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県美プレミアムU 小企画展 美術の中のかたち−手で見る造形 つなぐ×つつむ×つかむ 無視覚流鑑賞の極意 関連こどものイベント
「テでさわる、カラダがさわる、ココロにさわる」
平成28年8月6日(土) 10:30〜12:00
県美プレミアムU 小企画展 美術の中のかたち−手で見る造形 つなぐ×つつむ×つかむ 無視覚流鑑賞の極意 関連 こどものイベント「テでさわる、カラダがさわる、ココロにさわる」を開催しました。
こども・おとな合わせて61名のみなさまに参加・参観していただきました。

通称"かたち展"と言われている、毎年恒例のこの時期の小企画展は『視覚に頼らない作品鑑賞』を来館者のみなさんに提案するものです。
今年は、国立民族学博物館の広瀬浩二郎先生にも企画・展示に携わっていただき、開催しました。

こどものイベントにも広瀬先生を講師としてお迎えしました!
アイマスクをして「バンザ〜イ!」しているところです。"無視覚流鑑賞"を身につけるためのウォーミングアップですよ〜。

1、オリエンテーション
参加者のみなさんが受付をしているころ、広瀬先生と展覧会担当の河田学芸員と鈴木学芸員が最終の打合せをしています。

"無視覚流鑑賞"をみんなに伝えるために、広瀬先生が特別なツールを持ってきてくれました!
どうやらその使い方を確認しているところのようです。

参加者のみんながそろったら、広瀬先生から自己紹介をしてもらいました。

すでに知っている人もいたかもしれませんが、広瀬先生は全盲の文化人類学者なのです。
いつから見えなくなったか、どんなふうに生活しているのかなど、いろんな話をしてくれました。

歩くときには、白(はく)杖(じょう)で地面をたたきながら歩き、そのときの音でどのあたりに壁や障害物があるかを調べるそうです。こんなふうに。

机の周りをすいすいっと歩く広瀬先生の姿にみんな見とれています!

点字を自分で打って伝えたいことを伝えるということも紹介してくれました。

実際に専用の道具で点字を打ちながら、どんな文章を打っているか発音しているところです。
どんな文章を打ったかは、ここにいるみんなとのひ・み・つ!です。

2、"無視覚流"へのウォーミングアップ
次は、参加者のみんなにアイマスクをつけてもらって、"無視覚流"を体験してもらいます。

アイマスクをつけたら、その場に立ち上がって、腕を真上に上げてみましょう。
見えないとちょっと不安な気持ちになってしまいます。だから、広瀬先生はみんなに、「大きな声を出しながら手をあげたりさげたりしてみると、不安がなくなってくるよ」と教えてくれました。
広瀬先生のお手本のように何度も「え〜いっ!!」とやってみたら、みんなもだんだん楽しくなってきたみたいです。

さらに"無視覚流"を極めるために、あの特別なツールを使います。

文様がカードに印刷されているのですが、文様の部分に指先でさわったら、でこぼこしているのがわかるような加工がしてあります。その近くには点字も打ってあります。
これで"無視覚"でも何を示しているカードかわかるね!

慣れてきたところで、こっちのツールはどうかな?

動物のフィギュアですが、指先の感覚だけでどんな動物かわかるでしょうか?
ついつい目で見て確かめたくなっちゃうけど、今日は指先の感じ方に集中!
アイマスクをしたまま、同じ机に座っている人とフィギュアを交換して、アイマスクをしたまま、意見を交流してもらいました。
見えなくてもお話すれば、『ココロにふれ合う』ことってできるんだね。

その後、一度アイマスクを外して、どんなものを触っていたか確認します。

予想と同じだったり違ったり・・・結果はどちらであっても、みんなが楽しそうに"無視覚流"に親しんでいることが伝わってきます。
さて、この後はもっと『さわる』感覚を味わってもらいますよ。


3、『さわる』だけで、つくろう!
ここからが本番です!
前日、スタッフ一同で新鮮な野菜を買ってきました。今回のモチーフにするためです。

参加者のみんなはアイマスクをつけたまま、用意された野菜を一つ選びます。もちろん、手でさわるだけですよ!
その選んだ野菜に、そっくりな形になるように、紙ねんどで制作をします。これももちろん、アイマスクをつけたまま。指先で野菜のでこぼこ・つるつるした感じを読みとろう。

広瀬先生がみんなの制作のアドバイスをしています。
 
「今の感じも良いけど、もっとぶつぶつさせてみたら?」
「ほうほう。これはなかなか難しそうだ。ここにでこぼこがあるね。」
など、制作をする気持ちになって、一緒に考えてくれています。

野菜をさわって、紙ねんどもさわって、確かめて・・・
 
もう一度野菜をさわって、ぼこぼこしたところ、まだまだあるね!

見えている人がうっかり野菜の名前を言わないように気をつけて。

レモンのヘタを別にしてつけています。確かにぼこっと盛り上がっています。
『さわって』『感じる』のが得意になってきたみたい!

だんだん、できあがってきました!
 
どの作品も、でこぼこ・ぶつぶつがダイナミックに表れています。
みんな"無視覚流"が得意になったので、見ながら作った作品よりも好きになってくれたようです。
紙ねんどが乾ききっていないため、近くに座っている人同士で壊れないようにそぉ〜っと作品をさわり合ってもらいました。
なんだかどれも、さわるともっといい感じ!

みんな、もっとさわって作りたい!という雰囲気でしたが、時間がきてしまったので今日は終わりです。

最後は、感想を発表し合いました。
「"見えない"気持ちがわかった」とか、「"見えない"けど、でこぼこを紙ねんどでがんばってつくることができてよかった」などの意見があがりました。


4、のりちゃん先生からひとこと

『さわって』おもしろい!ものは、『みていて』もおもしろい!"かたち"なんだと実感しました。ということはつまり、『さわって』おもしろい!と感じるものや、『さわる』ことで想像力を広げることは、『みる』よりも豊かに感じる『ココロ』を育てることができる!と思いました。
この『ココロ』を育てることは、きっとどんな年齢の人にも、どんな国の人にも、少しのヒントがあればできるはずです。今回、広瀬先生から提案していただいた"無視覚流鑑賞"の輪がたくさんの人に広がることを願うばかりです。
ぜひ、来年度の"かたち"展もお楽しみに!

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「夏休みスペシャル2016」
平成28年7月30日(土)・31日(日) 11:00〜16:00
「夏休みスペシャル2016」を開催しました。
すべてのブース、2日間の合計で564名のみなさまに参加していただきました。
「夏休みスペシャル」は、地域のこどもたちやそのご家族に、夏休みを利用して美術館を楽しんでもらおう!という毎年恒例の企画です。
ブースは「夏休みの工作相談室」「つないで つないで・・・ あっち向いて、キャップ!」「昼下がりのバッジ工場(ファクトリー)」「展示室で わい わい わい」と4種類用意しました。
それぞれ簡単に紹介していきます。

1、夏休みの工作相談室
工作大好きな人も、ちょっと苦手・・・という人も、美術館に集まれ〜!!
今年も、材料・道具、たくさん用意しましたよ。

アトリエ2の工作机を片付けて、ビニールシートを敷きました。
ここでどんどん作品づくりをしてね。

オープン前から、アトリエ2の前には順番待ちの列ができていました!

のりちゃん先生もびっくりです!
この日待ち望んでいてくれたと思うとうれしいなぁ〜。

まずは受付・・・

名前などを記入してもらったら、

こどものイベントカードをお渡しします。

参加した分だけシールをためて、すてきなプレゼントをもらおう。

受付が終わったら、アイデアスケッチをします。

どんなものを作りたいか、考えてもらいました。
アイデアが浮かばないときは、使うものをつくるのか、飾るものをつくるのか、遊ぶものをつくるのか考えたり、自分の好みの色は何色だったか思い出してもらったりしました。


作品づくりをしながら、アイデアスケッチをまとめていく子もいました!
アーティストさながらですね。

こちらは材料置き場。

必要な材料を探して、選んでね。
ダンボールやプラスチックの容器、空き箱、わりばし、ビニールテープなどありとあらゆるものを用意しているので、「これは使える!!」というものを自分で探してみよう。

こちらは道具屋さん。

はさみ、ペン、カッター、のり、ボンド、定規・・・何から何までありますよ!
材料に合わせて、必要な道具も自分で考えて選んでみよう。

まわりに気をつけて、のこぎりも使ってみよう!


慣れてきたら大きなダンボールもすいすいっと切ることが出来ます。


博物館実習中の学生さんも工作のお助けをしてくれました。

今日はじめて会った人とも交流できて楽しそうですね!

いろんな場所でいろんな作品ができあがっていきました。






 

 

 

 

 

 


2、つないで つないで・・・ あっち向いて、キャップ!
ペットボトルのキャップやカプセルなどを、つないでならべていろんな世界へつながろう!という内容です。

何もないところにどんどん"道"ができていくのがおもしろいね。

できるだけ記号や文字にならないように、転がしたり積んだりして遊ばないように、道や線路のように広げていこう!
 
こんなにたくさんのキャップにカプセル!
館職員やボランティアさんと一緒にたくさん集めて、たくさん洗って準備しておきました。

今日だけ特別、

非常口の案内もキャップで囲んじゃえ!

単純なようで奥が深いのです。

並べだしたら止まりません。夢中になって"道"を産みだしていきます。

カフェの前「ホワイエ」という場所から、なんと!外へもつないでみました。

《ゴスラーの戦士》が優しげにこちらを見守ってくれています。


《ゴスラーの戦士》の前の空間を仕上げてくれたのは、こちらのお2人でした!
暑い中素敵な"道"を広げてくれてありがとう。


3、展示室でわいわいわい
「県美プレミアム」という所蔵作品展を、遊免学芸員・檀ミュージアムティーチャーと一緒にツアー形式でまわりながら、参加したみんなでギャラリートークをしつつ展覧会を楽しむ企画です。

まずはじめに、展覧会場でのマナーを確認しました。

県美プレミアムでは「時間をひらく」というテーマ展が行われていました。

檀ミュージアムティーチャーが大岩オスカールさんの《ブラジル丸》でギャラリートークをしています。迫力のある大きな画面!光の粒のようなものもキラキラしているようで美しいです。

こちらは福岡道雄さんの《波・北風》。

じっと見つめていたくなるような作品です。

お次はこちら、松井正さんの《タスコ》。

ん?!よくみたら動物の他に、人もいるみたいだよ!建物は教会かな?

ジョージ・シーガルさんの《ラッシュ・アワー》。

前からみたり、横から見たり・・・像の姿勢を読みとると、歩き出した瞬間のように思えてきます。

2階へあがって一番奥の部屋まできました。部屋の真ん中に赤いペンキ?!

高松次郎さんの《題名(#1060)》という作品です。
今にもこぼれてしまいそうなペンキ・・・、これは一体どんな意味を込めてここにあるのでしょう?

こちらも同じく高松次郎さんの作品《影(#394)》です。

この写真では少しわかりづらいかも知れませんが、白い大きな画面に人影のようなものがうっすらと浮かび上がっています。

ガラスケースの中には屏風もあります。
こちらは兵庫を代表する日本画家橋本関雪さんの《峡江の六月》という作品です。

細部には人々の営みが描かれていて、今にもこの世界の人の声が聞こえてきそうです。
水はどちらから流れてるんだろう?動物もいるようです。
美術作品って、いろんな種類があるんだなぁ。意見を交換したらいろんなことがわかって楽しいね!


4、昼下がりのバッジ工場(ファクトリー)
午後からは、工作相談の場所を少し片付けて、バッジづくりのブースを出しました!


紙などでつくる缶バッジと、布でつくるくるみボタンバッジがあります。

どれをつくるか考えておいてね!

自分のつくりたいバッジの大きさに紙を切ったり、色紙を貼り付けたりしてね。

ペンもいろいろあるから、油性・水性に気をつけて、自分なりに模様などを描いてみてね。


そうそう、円形のガイドに合わせて模様がはみ出さないようにしようね。

くるみボタンバッジを作るときは、水性のペンと水・筆を使ってにじませても素敵だよ!


にじませた布はドライヤーで乾かしてね。
 
できあがりは、こんな感じ!夏らしいさわやかな模様ができました。
他にも、くるみボタンバッジはこんな仕上がりになりました。
 
布なのでさわり心地もやさしい、かわいらしい感じです。

缶バッジづくりを選んだ人は、完成した用紙を持って中村工場長のところへ行って、完成させてもらいます。

レバーを2回、がちゃん!とすると自分だけのオリジナルバッジの完成です〜。

缶バッジはこんな仕上がりになりました。
 

 

 

 
ペンで描くのも、折り紙を切ってはるのもOK!
それぞれ工夫した缶バッジができました。


5、のりちゃん先生からひとこと

今年は昨年度よりも少ないスペースでイベントを行いましたが、昨年度よりも参加者数が多く大盛況の2日間となりました。そんな中でも、トラブルなくイベントを終了することがき、これもボランティアのみなさんや博物館実習生のみなさんの協力があってこそだと考えています。企画に関わってくださったみなさん、ありがとうございました!
2日間を終えて、美術館で作品をつくる・作品を鑑賞することが楽しい!と感じてくれるこどもたちや保護者の方が増えているんだなぁという実感があり、とても嬉しく感じています。
これからも、たくさんの人との関わりの中で美術館が愛されていくよう、努力しないとなぁと決意を新たにした2日間でもありました。

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こどものイベント
「美かえるからの挑戦状2016」
平成28年6月25日(土) 10:30〜15:30 こどものイベント 「美かえるからの挑戦状2016」を開催しました。
30名のみなさまに参加していただきました。

去年に引き続き「美かえるからの挑戦状」が今年も届きました!!
覚えているかな?美術館の中で、こんな「美かえる箱」を探して、箱の中に入っている「美かえるからの挑戦状」にこたえよう。



1、受付&オリエンテーション
いつものように受付を済ませたら、今日の挑戦にチャレンジするための道具「特製メモ帳」と「美かえる帽」を1人1つずつ配布しました。

「特製メモ帳」も「美かえる帽」も、色違いのものを用意しました。
お気に入りのものを選んでね。

席についたら、それぞれ美かえる帽をかぶって、メモ帳を探検バックにセットしたら準備OK!

のりちゃん先生から挑戦状の取り組み方についてお話をしました。

今日は、はじめて出会った人とも同じチームになってもらいます。

ボランティアさんに1チームに1名ついてもらいました。
自己紹介などをしてから、さぁ、挑戦スタートです!!


2、挑戦スタート!!
まず、チームで協力して「美かえる箱」を探します。
さっそく発見しましたね!!

挑戦状の裏面には、次の「美かえる箱」の在り処が示されています・・・ふむふむ。
「特製メモ帳」には美術館の地図も入っているから、よ〜く考えて次の箱を見つけてね!


3、挑戦状の内容を少し紹介します。
"ぐるぐるの かいだんだ!
だれか 2かいへ あがってみて
ちがうだれかは ちかへ くだってみて
「せーのっ」で しゅっぱつしたら どこでであうかな?"



安藤忠雄さんの建築のみどころ、円形テラス・階段です。
地下から2階までぐるん!!

"このいすは たいせつな びじゅつ さくひん です。
ひとりずつ いすに すわって みみに そっと つつを ちかづけてみよう。
なにの おとが きこえたかな?"

みんなどんな音が聞こえるか興味深々です。順番、順番。

"これは へんりー・むーあさんの さくひん だよ
なにに みえる?"

緑の中にたたずむ作品。こんなところにも作品があったんだね!

"この さかみちを つきあたりまで あがって みぎへ まがってみよう
すると ふしぎ・・・ どこにたどり ついたかな?"

"道なりに歩いていくと、いつのまにか2階になるよ。
外へでたら、青色の階段で1階まで下りよう。"

青色の階段はこれだ!!

階段をおりていくと・・・
「美かえる帽」をかぶったボランティアさんがお待ちかねでした!
さらに「美かえる箱」を手に持っています。
はやく挑戦状を出して〜〜。

"くろい さくひんがあるね ひとの かたちに みえるけど なんにん いるかな?"

こんなところにも作品がありました。何人の人がどんなことをしているか考えると楽しくなってきちゃったな〜!

"すてきな おんがくが きこえて くるよ
なんで こんな ところに おみせやさん?
どんなものが うっているのか すこしだけ みてきてね。"


どうやらここは、美術に関する本や文房具、雑貨などを売っているところのようです。
お気に入りの作品が雑貨にプリントされていたら、うれしくなって集めたくなるね。
どんな素敵なものがあるのか、メモメモ・・・。


4、挑戦、終了!美術館でみつけたお気に入りの場所を発表しよう。
約60分間で挑戦は終了です。
チームごとにアトリエ2へ戻ってきたら、今日めぐった美術館の場所の中でどこがお気に入りになったか、話し合いをしてもらいました。

美術館は考えていた以上に広くて、作品が飾ってある場所以外でも楽しめるところがいっぱい!
一人一人、気に入った場所を大きな地図に記しました。

挑戦状の問いかけの"こたえ"をびっしりメモしてくれました!

ザッキンさんの作品について、「後ろからみると2人・前からみると4人」というようなメモがとってあるようです。なるほどなぁ〜。
他に、ムーアさんの作品について「つかまった戦士みたい」ともあります。想像力が豊かですね!


5、フォトギャラリー

美術作品に関する映像が流れているよ!?


ここ、どこだ〜?1階にいる人たちを見わたせるよ。


「?」マークのところのお姉さんはどんなお仕事中?


ピピピピピ・・・ここは音がするなあ。


展覧会への入り口は階段がいっぱい!


美術に関する本や資料がいっぱい!えほんもあるよ♪


海に向かうなぎさちゃん。いつもキラキラ!


6、のりちゃん先生からひとこと

昨年度からはじめたこちらのイベント、多くの方に申込みいただきました。
きっと、「美術館ってどんな場所なのか探検してみたい!」という好奇心旺盛なこどもたちがたくさんいるのだと感じています。
今回のイベントを通じて、ひとりひとりが美術館の楽しみ方やお気に入りの場所を見つけ、「美術館って意外と楽しかったなぁ」と、今までよりも美術館に親しみをもってもらえたと思います。はじめて出会った人とも協力したり、話し合ったりして探検できたことも、きっとみんなにとって良い思い出になったはずです。

美かえる、挑戦状を出してくれてありがとう。みんな、「楽しかった」って!

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県美プレミアムT 特集 黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる 関連 こどものイベント
「黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!」
平成28年5月28日(土) 10:30〜15:30 県美プレミアムT 特集 黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる 関連こどものイベント「黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!」を開催しました。
こども・おとな合せて24名のみなさまに参加していただきました。

今回は「黒のひみつ 美術の中の黒をめぐる」という展覧会を鑑賞した後、「黒」を使って工作をしました。
この展覧会では、所蔵作品(美術館で集めている作品のこと)の中から「黒」に関わりのある作品をテーマにわけて紹介しています。

真ん中の展示室には、大きな不思議な形をした黒い作品が…!!
みんなには何にみえるかな〜?

1、受付
受付を済ませたら、特製のメモ帳を受け取り、名札をつくります。

今日は、イベチャン(みどり色の妖精)チーム・ントチャン(ピンク色の妖精)チームに分かれて活動するところがあるので、チーム分け用のシールも名札と一緒に貼ってもらいました。

みんなの机の上には、展覧会を紹介したパンフレット・メモ用のボード・筆記用具をセットしています。


机の横には、材料置き場を用意しました。

「黒」い材料がたくさん!
絵の具やペンも今日は「黒」だけを用意しています。
少しわくわくしてきたかな?!

2、オリエンテーション
みんなが集まったら、オリエンテーションです。
こちらは「黒のひみつ」の展覧会を担当した小野学芸員です。

自己紹介の後、用意しておいた展覧会のチラシを参考に、どんな作品を展示しているのか簡単に紹介してもらいました。
「黒」という色に注目した展覧会なので、展示している作品は、使っている材料や絵の具・大きさもさまざまにあるそうです。
作者が「黒」にどんな気持ちを込めているのか考えたり、自分自身が「黒」に対してどんなイメージを持っているか想像したりしながら、作品を鑑賞しに行きましょう。

3、展示室でギャラリートーク
受付の時に決めたチームごとに分かれて、小野学芸員がナビゲーターになりギャラリートークをしました。

大きな円盤に芯の通った黒い形、斉藤義重さんの《複合体102-1・2》という作品です。
みんなの身長より大きくてびっくり!!
作品の周りをみんなで歩きながら、どんな形に見えてきたか、この作品の「黒」はどんなイメージの「黒」なのかを考えて発表してもらいました。

最初は「コマ・かさ・ぼうし・車輪・十字架・×マークにみえる」などの意見があがり、その後、木やネジでできていることを発見しました。
もっと細かなところまでみてみると、ヒビが入っていたり、白く塗り残したようなムラがあったりすることにも気付きました。
ゆっくりお話ししながらみていると、イメージが膨らんできたようです。

気分が乗ってきたところで、この作品の「黒」はどんな「黒」なのかイメージしてもらいました。
すると、「おもしろい黒」「しずかな黒」「あばれる黒」「ただただ存在する黒」「楽しそうな黒」「あかるい黒」「はずむ感じの黒」といった意見があがりました。
それぞれ理由もあり、例えば「あばれる黒」は、この作品がころころと転がっていってしまうかもしれないと思ったから、だそうです。なるほど〜!!

4、自由鑑賞
ギャラリートークの後は、自由鑑賞です。
…が、解散する前に斉藤義重さんの作品のとなりの部屋へ行くと、福岡道雄さんの《何もすることがない》という作品が展示してあるのを発見!とっても気になったので、みんなでみに行きました。
この作品はタイトルの《何もすることがない》という言葉で画面が埋め尽くされている、ちょっと不思議な作品です。

一番最後の行の一番最後の言葉は何かみんなで確認しているところです。

福岡さんの作品の近くには、舩井裕さんの《無題》という作品もありました
こちらも気になったので、みんなで見に行きました。

こちらの作品は、色々な素材を組み合わせて貼り付けた「コラージュ」という技法を使っています。
ところどころ穴があいていて、後ろに何が重なっているか見つけるのがおもしろいですね。
他にも、気になる作品がいっぱい!
 
なんで「黒」く塗ったり、「黒」い形にしたりしたのかな…。

みんな、メモやスケッチをしっかりと残してくれました!






5、アトリエに戻って、お昼休み
展示室でたっぷり鑑賞したら、午後からは制作です。

お昼休みに入る前に、気になった作品とその「黒」のイメージについて発表してもらいました。
田中敦子さんの作品は「思い出の黒」、白髪一雄さんの作品は「いろんな黒・あばれる黒」などの意見があがりました。みんな自分の感じたことや、イメージしたことを進んで語り合っています。すばらしい!

6、黒の「シュウゴウタイ」をつくろう!
お昼休みが終わったら、楽しみにしていた工作の時間です。今日は使う材料も、絵の具も「黒」。どんな作品ができあがるかなぁ〜。
午前中に作品を鑑賞してわかったように、「黒」のもつイメージはひとつではないし、みる人によって全然違うこともあるので、それぞれ自由に「〇〇な黒」といったようなテーマで、新たな「黒」のイメージを引き出しながら作品を制作することにしました。

おや?のりちゃん先生が「コトバBOX」という素敵な箱を持っていますね。
これは、瀧川ミュージアムティチャーから受け継いだ大切な箱なのですが、おみくじのように箱からひとつ選んで出してみると、そこには"形容詞"が書いてあるのです。
今からつくる工作の作品のテーマが思い浮かばない時には、この「ことばBOX」を利用して、自分がひいた"形容詞"をテーマにしても良いことにしました。

油性マジックで竹ひごを黒く塗って…
まとめてタワーみたいにしています!?

自分の理想のかたちになるように。バランスが大事!

素材をかっこよくくっつけたら、大きな船のようになりました。

そうそう、黒い絵の具でよりくろ〜く塗ってね。

強力にくっつけたいものは、グルーガンを使いました。
この写真では見えにくいけど、"グルー"も「黒」を用意しました。徹底しています。

今日のグルーガン屋さんは小野学芸員。やけどに注意してね!

制作の途中、少し手を休めて中間発表会をしました。

他のみんながどんな工夫をして、どんな「黒」を作っているか聞いてみると、「おいしい黒」「たのしい黒」「くるしい黒」…それぞれちゃんと理由をつけて工作していることがわかりました。

こちらは「さびしい黒」

竹串にさしてある黒いスポンジがさびしい感じを出しているそうです。

こちらは「くるしい黒」

ケースの中に黒く塗ったスポンジをぎゅうぎゅうに詰めています。

こちらは「おいしい黒」

くろ〜い食事を盛り付ける様子を実演してくれました。

7、ギャラリー










 












8、発表会
みんなの作品がそろったら、発表会です。
自分の作品のテーマと、どのような作品なのかを発表してもらいました。
みんな、いつもよりも個性的でユニークな作品ができあがったようです。だから、他の人の発表を聴く姿も真剣!

こちらの写真は、「たのしい黒」の作者がどんなところが「たのしい」のかを説明しているところです。人の形のような、妖精のような生き物が踊っている場面をつくり、「ことばBOX」でひいた「たのしい」を実現できた…というような内容を話してくれました。
制作している作者本人がとっても「たのしそう」でした。

9、のりちゃん先生からひとこと

いつもそばにあるのに、絵を描いたり作品を作ったりするときには、ついつい脇役にしてしまう「黒」。でも「黒のひみつ」の展覧会をみて、こうして「黒」い作品をつくってみると、「黒」が主役になることで、みんなの想像力や感じ方が豊かになっていったように感じました。
作っているときは、なんだかいけないことをしているみたいで、みんながわくわくしているのが伝わってきたし、材料を選ぶときは、ちょっとした素材の違い・黒い色の違いを感じ取り、つくりたいものに合わせて選び取っていることが見て取れました。
きっと、参加したみんなは「今までに自分がつくったことのない・みたことのない黒」を生み出すことができたと思います。しかも、それぞれちゃんと自分の作った作品について解説ができる、これはイメージが豊かに膨らんだ証拠だと思います。前衛芸術に勝るとも劣らない、参加者のみんなの創作活動に拍手!

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生誕180年記念富岡鉄斎−近代への架け橋−展関連 こどものイベント
「水墨画に挑む」
平成28年4月30日(土) 10:30〜15:30 生誕180年記念富岡鉄斎−近代への架け橋−展関連こどものイベント「水墨画に挑む」を開催しました。
こども・おとな合せて38名のみなさまに参加していただきました。

日本の最後の文人画家(ぶんじんがか)といわれている、兵庫県ゆかりの富岡鉄斎さんの展覧会に合わせて、水墨画を描くイベントを開催しました。鉄斎さんは「万巻(ばんかん)の書を読み 万里(ばんり)の道を行く」(かんたんに言うと、「たくさんの本を読んで学び、遠くの国を旅してまた学ぶ」ということ)を実践した学者でもありますが、水墨画での筆遣いはとっても自由!水墨画を描くことで、みんなの心が鉄斎さんに近づくといいなぁ〜という思いで行いました。

鉄斎さんが愛した富士の風景・・・渋くてかっこいい!

今回は、大阪国際大学の村田隆志先生を講師に迎え、水墨画の「技」を教えてもらいました。

こちらは展示室でギャラリートークをしている様子です。詳しくは後のお楽しみ!

1、受付
いつものように、受付を済ませたら名札をつくります。

こどものイベントの参加者のみなさんのうち、1割程度の方がリピーターです。
美術館のスタッフもボランティアのみなさんも、美術館で再会できるのをとっても楽しみにしています。
全員そろうまでの待ち時間、村田先生がこっそりお手本を作成しています。

黄色いエプロンをしたお兄さん・お姉さんは、村田先生の大学の学生さんです。お手伝いに駆けつけてくれました。

こちらがお手本。水墨画、はやく描きたいなぁ〜。


2、オリエンテーション
展覧会担当の飯尾学芸員(左)と村田先生(中央)が自己紹介しているところです。

まずは、村田先生から水墨画の描き方について簡単に紹介してもらいました。


村田先生の手元を大きく映し出して、描く手順をみんなにわかりやすく解説してもらいました。
  
 
筆のばねを使って「はらい」をかくと、めだかやきんぎょ、もみじを描くことができます。
筆の毛先を紙に押し付けてねじると、毛先がバラバラに割れます。これを「割筆(わりふで)」といって、わざとがさがさした描き方にするために使います。写真のように、きのこのかさの部分を描くときに利用しています。
その他、松の太い幹や竹の描き方の手順も教えてもらいました。

さらに、指で直接描く「指頭画(しとうが)」の技法も紹介してもらいました。

こちらの写真では、ぶどうの粒を指で描いているところが写っています。
鉄斎さんも、大胆に「指頭画」を描くこともしていたそうです!!

水墨画の描き方がわかってきたところで、展覧会を担当した飯尾学芸員にバトンタッチして、鉄斎さんの作品や人生について簡単に紹介してもらいました。

たくさんの書物に囲まれて、筆をとる鉄斎さんの写真が今も残っています。
鉄斎さんはとても長生きで、87歳まで生きました。その長い人生の中で、昔の人が書いた本を読んだり、日本全国を旅してまわったりして、生きるための智恵について深く考えたり、自然の美しさや、自然と共に生きる人々の生活のすばらしさを詩と絵にして水墨で表したそうです。

3、展示室へ鉄斎さんの作品をみにいこう!
鉄斎さんの水墨画に興味がわいてきたところで、2つのグループに分かれて、展示室へでかけます。

展覧会の会場までの廊下に、鉄斎さんの写真がズラリと飾ってあります。
写真をみていると、鉄斎さんの生きた明治・大正時代にタイムスリップしたみたいだね!
こちらは飯尾学芸員が《富士山図》についてお話しているところです。

うすい雲が流れていく様子や山頂のごつごつした感じを、墨の濃さと筆づかいで表しています。山のすそには絵の具を使って緑を描き、中心あたりに墨で鳥居も描いています。
迫力のある大きな画面なので、みんなも息をのむように鑑賞していました。

こちらは村田先生が《松芝剛頸図(しょうしごうけいず)》についてお話ししているところです。

松や竹などの植物が力強く描かれています。松葉のとがった感じや幹のでこぼこした様子を、墨の水分を調整して描いています。部分によって筆の運び方が全然ちがうので、みていて飽きないですね。

グループで鑑賞した後は、各自ゆっくり鑑賞しました。

気になった作品をじっくりみていると、鉄斎さんがその風景や人にどんな気持ちを抱いていたか伝わってくるようです。


鉄斎さんみたいに、自由自在に描けたら楽しいだろうなぁ…

4、水墨画の練習をしよう
展示室からアトリエに帰り、お昼休憩をとりました。
午後から水墨画を描く練習をしようと考えていたのですが、みんな休憩中も水墨画を描いてみたくてうずうずしていたので、準備のできた人から少しずつ練習を始めました。

午前中に村田先生から教えてもらった、基本の描き方を試しています。
筆のバネを使ってはらい、めだかやもみじに挑戦!

 
描いて…描いて…


描いて…


とにかく、描きまくります!!

色を入れたいところには、顔彩(がんさい)という絵の具を使うことにしました。
 
一度手をとめ、書画カメラを使い壁に村田先生の手元を映して、顔彩の使い方を紹介してもらいました。

顔彩は使ったことのない人が多かったので、席を回って丁寧に使い方を教えてもらいました。
水にひたした筆で固まっている絵の具を溶きます。1本の筆でも、筆先と筆の根元で違う色を含ませれば色同士がきれいに混ざって、花びらや葉っぱのみずみずしい感じが表現できます。

みんなのまなざしが真剣そのもの!

5、うちわに水墨画を描いてみよう!
水墨画の練習をしていたら、あっという間に 時間が過ぎてしまいました。

みんな、描くのが得意になってきたので、最後は「うちわ」に描いて仕上げます!

本番の「うちわ」に描く前に、どんなふうに描くかもう一度練習しましょう。

墨の濃淡をうまく利用できていますね。鉄斎さんの愛した富士山…。

さっそく顔彩も使いこなしています。

赤で描くと、より一層きんぎょが生き生きとみえてきます。どんどん試しましょう。

描いてみたいもののお手本を村田先生に描いてもらって、

試して…

うちわの大きさにおさまるかどうか

試して…

 
試して…試して…試していきます!!

このうちわは試作品ですが、みんながうちわに描き終わったら、この試作品のように落款(らっかん)を打ちます。一つは「兵庫県立美術館」、もう一つは「少而益壮」と彫った消しゴムはんこを用意しました。

鉄斎さんが使っていた落款の「老而益壮(おいてますますさかんなり)」をもとに、こどもたち向けにアレンジして「少而益壮(わかくしてますますさかんなり)」という落款を作ってはどうかという村田先生のアイデアを実現させました。
鉄斎さんにとって「老而益壮」とは、年齢を重ねてさらによく学問や詩・画に熱心に打ち込もう、という気持ちの表れだったと思います。こどものイベントの参加者のみんなは、まだまだ若いけれど、鉄斎さんに負けない意気込みで作品づくりをしていたので、ふさわしい落款になったと思います。

うちわに仕上げた作品に、落款をでんぷんのりで貼りました。

うちわには、骨があってでこぼこしているので、あらかじめ落款を打った和紙を用意しておいて、それぞれ好きな場所にのりづけしています。


6、ギャラリー(※村田先生におねだりして一緒にかいてもらったものもあります)
 

 

 

 

 

 

 


7、まとめ
みんな、とっても熱心に作品を仕上げているので、まだまだ描きたい!という人もたくさんいましたが、今回はこれで終了です。

鉄斎さんの作品のこと、水墨画の描き方のこと、みんなで感想を発表し合いました。
うちわは1人につき2枚用意していたので、おうちでも続きを作ってほしいと思います!

8、のりちゃん先生からひとこと

今回は、鉄斎さんのように、描き方の「型」にとらわれず、自分が描きたい!と思ったものを純粋に・楽しく・納得のいくまで描くイベントにしたい、と思って開催しました。そのため、とにかく練習や試しの時間が十分にあるように心がけて計画を立てました。いざ当日になってみると、こどもたちがアトリエのあちこちで村田先生を呼び、次から次へと手ほどきを受けたり、お手伝いの学生さん・ボランティアさん・私たち美術館のスタッフもこどもたちと一緒になって「あれやこれや」と試行錯誤したりと、アトリエの中が創作意欲の熱でいっぱいにあふれました。時間が足りない!と思うほど、水墨画を描くことに夢中になれる場所をつくることができて、とても嬉しいです。
鉄斎さんもきっと、こんな創作意欲や好奇心・探究心にあふれた人だったんだろうな…としみじみ思いました。

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こどものイベント
「のりちゃん先生と織りジナルバッジをつくろう!」
平成28年3月19日(土) 10:30〜15:30 こどものイベント「のりちゃん先生と織りジナルバッジをつくろう!」を開催しました。
こども・おとな合せて25名のみなさまに参加していただきました。

美術工芸には、「染め」と「織り」を合わせた「染織(せんしょく)」というものがあります。のりちゃん先生が学生のとき、染織を勉強していたことにちなんで、今回は「織り」を中心としたイベントを行いました。

みなさんが着ている服やハンカチなどは「織ら」れた布ですが、最近は機械が発達しているので、どんな仕組みで布が織られているのか、わからないまま身に着けていることが多いです。
織り方や糸の違いによって、布の模様が違って見えてくるので、その仕組みのおもしろさを発見してもらえたらいいな、と思って今回のイベントを考えました。


1、受付
毎度おなじみ、受付風景です。朝はみんなちょっと緊張ぎみかな?

実は・・・兵庫県立美術館のこどものイベントでは、「こどものイベントカード」というものがあります。1度参加する毎にシールを1枚お渡ししているので、それをカードに貼り集めていき、シールが10枚集まったら、美術館ならではの素敵なグッズをプレゼントしています!!

「織り」のイベントなので、いろんな種類の糸がたくさん用意してありますよ〜。

始まる前からみなさん興味深々です。


2、オリエンテーション
こちらも毎度おなじみの、遊免学芸員とのりちゃん先生。自己紹介中です。


こちらは、こどものイベントには欠かせない「ミュージアム・ボランティア」のこども班のみなさんです。黄色いエプロンがまぶしいですね。

机の上に白い板が置いてあります。この板が今回使う「織り機」になります。美術館のスタッフやボランティアのみなさんでたくさん作成しました。どうやって使うのかはこの後のお楽しみ!


3、布って、どうやってできてるの?
まず、布や糸について紹介しました。
のりちゃん先生が虹色に染めたウール(羊の毛)をみんなに見せています。こういったものを紡(つむ)いで糸にし、その糸を織って布にするのです。

羊などの動物の毛、綿花や麻などの植物の繊維、蚕の繭からとれる絹(シルク)・・・昔の人は自然の中から糸に出来そうなものを見つけて、手作業で糸や布を作っていたんだよ。すごいっ!!


さっきのウールのように、糸にする前に染めることもあれば、この写真のように白い糸にした後で染めることもあります。もちろん、白い布にしてから染めることもあります。


4、「織り」って、どうやるの?
糸や布の成り立ちについてわかってきたところで、今日の本題の「織り」の方法を紹介しました。
のりちゃん先生が手元をプロジェクターで大きく写しているところです。

織り機(織るための機械のこと)にたて糸を張り、となり同士の糸が交互に上・下・上・下・・・と通るように、順番を守ってよこ糸を入れていくと「織り」あがります。この方法を「平織り」といいます。説明の後みんなにも「平織り」に挑戦してもらいました。

今回の織り機は、なんと・・・マット(写真の白い厚紙のようなもの)です。
マットは、版画などのうすい紙の作品をはさんで保存したり、展示したりするために使うのですが、いらなくなったマットをたくさんもらっていたので、再利用してみました。

マットの回りに均等に切れ込みを入れ、たて糸をかけられるようにしています。マットは、とても丈夫なので糸をかけて引っ張っても折り目がつかずにしなって、ちょうどいい感じの使い心地ですよ。


5、平織りをしてみよう
マットの織り機にたて糸をかけるので、必要な分だけ糸を切っています。

慣れるまでは、全員2色のたて糸を選んでもらいました。(色は自由です。)


織り機の片面に同じ糸が見える状態にして、たて糸をかけます。


糸の端は、少し引っ張りながら片ちょう結びにします。

たて糸を結び終わったら、綾棒(あやぼう)を織り機にくくりつけます。綾(あや)というのは、糸と糸が交差しているところのことをいいます。
この写真でいうと、ピンク色の印がついている棒が綾棒ですね。綾棒は糸の順番を見えやすくするために使います。綾棒の上にきみどり色の糸、下に青色の糸が通っています。

綾棒を基準にしながら、よこ糸を入れていきます。
きみどり色のたて糸が上、青色のたて糸が下にあるときに最初のよこ糸を入れたら、次は、その逆で青が上、きみどりが下にあるときによこ糸を入れます。このくりかえしで布になっていくのですね。


よこ糸は、扱いやすいようにダンボールシャトルに巻いておきます。


たて糸を竹ひごですくって、綾をあけています。慣れてくると手際が良くなってきますね!

竹ひごでたて糸をすくったところに、定規を入れて綾を広く開けたり、よこ糸を手前におさえたりしました。

本物の織り機では筬(おさ)という道具でよこ糸を手前にトントンとおさえて、布にしていくのですが、その代わりに定規を使っています。

できた!!

綾が広く開かなくなってきたら、織り終わりです。


6、自分好みの平織りをしよう
みなさんが集中していたら、あっという間に午前中が過ぎてしまいました。お昼休憩をとった後、今度は自分の好きな色、好きな幅、好きな糸で平織りをしました。

たて糸の色を変えるだけで、しま模様になったり、格子模様(チェック)になったりします。
それぞれ工夫してみましょう〜。

さあ、糸を選ぶところからよく考えてね。

しっかりとした糸、ふわふわの糸、まだら模様の糸・・・いっぱいあって困っちゃう!

たて糸を選んだら、午前中に練習したときと同じように織り機にかけます。

格子模様(チェック)にしたいときは、たて糸がしま模様になるようにかけます。

1本の糸なのに途中で色が変わっていたり、最初から糸にかざりがついているものもあります。そういったものは、よこ糸に使うことが多いです。こちらもそうなっていますね。

たて糸の色とかわいらしいよこ糸がうまく合っています。

完成したら、織った布を身につけるために安全ピンを配りました。安全ピンもいろんな色があるので、できた布と組み合わせて素敵にみえるものを選んでいます。

こちらの布は途中でよこ糸を変えているので、どの色の安全ピンでも合いそうですね。


7、完成!バッジにして身に着けよう
安全ピンの色を選んだら、身につけてみましょう。

ボランティアさんもネクタイの代わりにしてみるようです?!


同じ糸を使っても、作った人によって全然違う雰囲気になりますね。


お花のような飾りもつけて、いっそう華やかにアレンジしています。


8、発表会
完成した「織りジナルバッジ」の題名やどんなふうに使うかを考えて、作品の名札を作成しました。


名札の記入が終わったら、作品と名札を持ち寄ってみんなで発表会をしました。

糸を選ぶ段階でよく考えて制作をしていた、ということが伝わってきます。糸の色や組み合わせにそれぞれの「願い」が込められているんですね。


みんなの発表を聞いた後は、机に並べて自由に鑑賞しました。「こんなふうにすることもできるんだなぁ」「どうやってるのかな」など学び合いの場となりました。


9、ギャラリー
 

   


 

 

 

 

 

 


10、のりちゃん先生からひとこと

学生のころ、社会人として「染織」についてこどもたちに紹介する日が来るとは思っていませんでした。このような機会に恵まれて、とても幸せを感じています。
イベントの準備をしながら、どうすれば「織り」に親しみをもって制作してもらえるのか、迷った部分もたくさんありましたが、こどもたちの順応の良さと発想力、保護者のみなさまやスタッフのサポートにより、「織り」のおもしろさを味わってもらうことができました。
身近な布にこんなに手間がかかっているということや、「織り」は糸の種類や組み合わせによって表情が変化することを、肌で・指先で感じてもらえたと思います。
今回のイベントを通じて、ものづくりの原点を僅かながらでも紹介できて嬉しく思います。

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県美プレミアムV 小企画 谷中安規展関連 こどものイベント
「彫(ほ)ってみよう!摺(す)ってみよう!木版画教室」
平成28年2月27日(土) 10:30〜15:30 県美プレミアムV 小企画 谷中安規展関連 こどものイベント 「彫(ほ)ってみよう!摺(す)ってみよう!木版画教室」を開催しました。
こども・おとな合せて16名のみなさまに参加していただきました。

創作木版画の達人、谷中安規(たになか・やすのり)さんの展覧会に合わせて、木版画を作成しました。
創作木版とは、図案の作成・彫り・摺りをすべて自分で行うことです。江戸時代の浮世絵版画などは、彫師(ほりし)・摺師(すりし)などそれぞれの工程に職人がいたのですが、明治時代の終わりから、谷中安規さんのような創作木版の作家が活やくし、その時代のそれぞれの木版画家らしい作品が生まれました。

講師は木版画家の ふるさかはるか さん(左)です。
みんなが受付を済ませてから、今日のスタッフの自己紹介をしました。
講師のふるさか先生のとなりがのりちゃん先生、そのとなりが展覧会担当の岡本学芸員と横田学芸員です。


1、木版画って・・・知ってる?
まず、木版画の作り方について簡単にふるさか先生から紹介してもらいました。

版画にはいろいろな種類があるけれど、木版画は凸版といって、「でっぱり」のあるところにインクをのせて、印刷する方法を利用しています。ふるさか先生が今日使う道具の名前や、木版画の手順を教えてくれています。


こちらは谷中安規さんの作品を例にしながら、版木を彫ったところが「白」になることを説明しているところです。どう?みんなイメージできているかな・・・?


2、展示室へ谷中安規さんの版画をみにいこう
チームに分かれて、特製ワークシートを持って展示室へ出かけました。

展覧会担当の横田学芸員が《月のロケーション》という作品の前でお話しています。実は、横田学芸員は"保存修復"のお仕事専門の職員で、いわば"美術作品のお医者さん"なのです!
写真からわかるように、2つの作品を同じ額に入れて展示しているのですが、それは同じ版木を使って違う紙に摺っているので、その違いを見比べてほしいという願いがあるからです。
みんなもそのことにすぐ気付いて、インクの乗り具合を見比べて「優しい感じがするからこっちの方が好き」など意見交流をしました。


こちらは岡本学芸員と《怪鳥》という作品を鑑賞しているところです。この作品は、鳥のような羽をもったプロペラが真ん中に、人の顔や腕のようにみえるものがいくつか画面の下の方に配置されています。谷中作品のみどころは、モチーフを合体させて何とも呼べないモノが登場したり、幻想的でちょっと怖いような感じの雰囲気があるところですが、それをこの後制作する木版画のアイデアに活かしてほしいですね!


こちらはのりちゃん先生。《ひまわりの精》という作品についてみんなとお話しています。この作品は、ひまわりの茎とその妖精らしきモノの足がつながっている場面を、影絵のような黒いシルエットで表現しています。
ふるさか先生に教えてもらったように木版画では彫った部分が「白」になるので、イメージを深めるために、どの部分を彫って摺りあがっているかを考えてもらいました。もうみんなイメージはばっちり!!

それぞれのスタッフとお話した後は、自由鑑賞です。


谷中安規さんの作品に登場するモチーフの中から、自分が作成する木版画に使えそうなものを抜き出してスケッチしています。
人間・動物・植物・・・不思議な生き物に、不思議な世界、スケッチし始めたら魅力的なモチーフがいっぱいで、みんなスラスラ描いていました。


3、スケッチを参考に、木版画の下絵をつくろう
アトリエ2に戻ったら、一休みです。

どんなものをスケッチしてきたのかな?




これらのスケッチをもとに、モチーフを組み合わせたり自分なりに工夫したりして、下絵を完成させました。

ワークシートの手間のほうに下絵を描いたら、トレーシングペーパーをその上にのせてマスキングテープで固定します。

富士山の風景をモチーフにしたようですね!?


トレーシングペーパーの上から鉛筆で輪郭をなぞっていきます。
こちらは、ふくろうのようですね!


鉛筆で輪郭をなぞったら、黒い画用紙をトレーシングペーパーの下にしいて、白いクレヨンや色鉛筆で、「白」にする部分を塗りイメージをわかりやすくします。
こちらは水辺の船とその風景でしょうか。水面にシルエットが映っていますね。


4、版木に下絵を転写しよう
下絵も、摺った後の「白・黒」のイメージもできたら、版木に下絵を転写します。

転写するときは、さっき使ったトレーシングペーパーをワークシートからはずし、版木(これから彫る面)に裏返した状態(クレヨンで塗った面と彫る面を合わせた状態)で固定し直します。
ちょっと難しいかな?下絵と、摺りあがった完成作品が反転しないようにするためです。


版木とトレーシングペーパーの間に、カーボン紙をはさみ、鉛筆でなぞった輪郭線を赤ペンでもう一度なぞります。


なぞり終わったら、こんな感じ!!ちゃんと版木に転写できました。


5、彫ってみよう!
さあさあ、制作が大詰めになってきました!ふるさか先生から、彫りの方法を教えてもらっています。

制作板を机にひっかけて、すべり止めシートをしきます。その上に版木を置いて、両手で彫刻刀を持ち、刃先より前に指が出ないように気をつけて彫ります。
彫刻刀の種類によって持ち方や力の入れ方を変えたり、彫る部分によって彫刻刀を使い分けたりするということを、実演しながら丁寧に紹介してもらいました。


みんなも彫ってみよう!
そうそう、切り出し刀はぐっとにぎって、奥から手前に動かしても良いって教えてもらったよね。もちろん、ゆっくり・安全に気をつけて。


ふくろうの羽の様子は小丸刀で。ちゃんと考えて彫刻刀を選んでいます。


細かな部分は、ふるさか先生が内緒で持っていた、ものすご〜く小さな小丸刀でこっそり仕上げてもらいました。いいな!


集中して彫っていたら、あっという間に時間が経ってしまいました。
彫りあがりはこんな感じ!こちらも船かな?雨が降っているようです。


6、摺ってみよう!
今日は「摺り」も楽しんでもらうために、ふるさか先生から「ゴマ・かすれ/ぼかし/ベタ」という3種類の墨ののせ方を教えてもらいました。
こちらは、ふるさか先生の見本です。
上の4つが「ゴマ・かすれ」その下の4つが「ぼかし」一番下の2つが「ベタ」です。

紙の種類も様々に用意し、「雁皮紙、手すきの和紙、画用紙、コピー用紙」を好きに使って、墨ののせ方と合わせて試行錯誤してもらいました。


すべり止めの上に版木を置いて、ぬれたふきんで版木を湿らせた後、濃くしたいところに筆で墨をのせます。


でんぷんのりをお湯でやわらかく溶いたものを、ところどころにのせます。


手刷毛で、版木にのせた墨とのりをささっと広げて、全体に行き渡らせます。


摺りたい用紙を両手の指にはさんで持ち、用紙の角をふるさか先生が付けておいてくれた「カギ見当/ヒキ見当」に合わせてから、版木の上にやさしく乗せばれんで摺ります。

摺ってみたよ!
 

 





7、鑑賞会
た〜くさん、自分で摺った作品のうち「これはよく摺れた!」という傑作を1枚選び、理由もそえて発表し合いました。

紙の種類の違い、墨ののせ方の違いによって、自分の彫ったモチーフをより一層すてきに摺ることが出来ています。だから、自分の傑作は大変お気に入りのご様子です!

かすれていたり、ぼやけていたりする部分は失敗ではなくて、"わざと"つくった、意図してできた表現なのです。

ひとりひとりの作品を一枚一枚手にとって、みんなでじっくり味わいました。


8、ギャラリー
  
 
 
 
 



9、のりちゃん先生からひとこと

木版画の制作をするとき、「彫り」に時間がかかることが多いけれど、「摺り」の時間を充実させたい!という願いをもって開催しました。この願いは、木版画家のふるさかさん、横田学芸員、岡本学芸員、遊免学芸員、金澤ミュージアムティーチャーと話し合いをするうちに、じわじわと芽生えてきたものです。
今回、自分の「彫り」やモチーフに合わせて、墨とでんぷんのりののせ方・紙の違い・摺りの圧力の違いを試しながら「摺り」の実証を楽しんでしている参加者のみなさんの姿が自然と生まれ、私たちの願いが達成されたのかなぁ〜と思います。創作木版の醍醐味を味わえる機会をつくることができ、私たちスタッフも幸せな気持ちで一日を終えることができました。

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ジョルジョ・モランディ−終わりなき変奏−展関連 こどものイベント
「ならべる ながめる ビンとつぼ」
平成28年1月9日(土) 13:00〜16:00 ジョルジョ・モランディ−終わりなき変奏−展関連 こどものイベント 「ならべる ながめる ビンとつぼ」を開催しました。
こども・おとな合せて14名のみなさまに参加していただきました。

知る人ぞ知るイタリアの画家、モランディさんの展覧会をじっくり味わうための、こども向け鑑賞ワークショップです。


アトリエ1にモランディさんのアトリエを再現してみました。
ビンやつぼを置く机の代わりに展示台を使い、壁にはモランディさんも使っていたらしい(?)クシャクシャのクラフト紙を設置しました。


1、受付・オリエンテーション

いつものように受付を済ませたら、名札づくりをして準備はばっちり!


最初にみんなで自己紹介をしました。
今日はじめて会った人ともちょっとだけ親しくなれたみたいで嬉しいね!


その後、遊免学芸員から活動内容を簡単に紹介してもらいました。
モランディさんの展覧会をみに行く前に、少しだけみんなでやることがあるらしいですよ?!


2、モランディさんってどんな人?
さっきまでお話を聞いていたアトリエ2から移動して、隣のアトリエ1に集合し直しました。
実は・・・この部屋にモランディさんのアトリエを少しだけ再現していたのです!!


展覧会担当の江上学芸員から、モランディさんの生まれた国・残した作品・描いたもの等について紹介してもらいました。


モランディさんが絵を描くときに、お気に入りだったモチーフ(描くモノのこと)は、赤ちゃんのおもちゃや、木の実、家にあるビンやつぼなど、とっても身近なものだったらしい、ということがわかってきました。


3、ながめる・・・と?
モランディさんの描いていたものが少しずつわかってきたところで、ポスターの上の作品と下の作品をながめて、比べて、似ているところや違うところを発表し合いました。


「そっくりにみえる!」「よ〜くみたら、描いてあるビンの数が違う」「絵の具の塗り方がなんか違う」などの意見が挙がりました。みんなじっくりみることができていて、大人でも気づかないことをたくさん発見してくれました。


4、ならべる・・・と?
その後、用意しておいた「モランディさんが描きそうなモノ」の中からいくつかを選び、ポスターに載っている作品のように、台の上にならべてみることにしました。


みんなチラシとモノを見比べながら、どれを選んだら作品の絵になりそうか真剣に考えています。
白っぽいビンと、水色っぽいビンと、茶色っぽいビンと・・・?


みんなで話し合いながら協力して、ならべていきます。


ビンの数はどうかな?置いてある場所はどう??
ビンとビンの間から見えているものもあるよ〜?!


5、ならべる・ながめる・・・と?
みんなでそれぞれのモチーフの場所を確認してから、位置を記録するために、下に引いているクラフト紙に印をつけていきます。


ビンの底をくるっとなぞってね。


そうすると・・・ポスターに載っている上の作品と下の作品では、それぞれのモチーフを少しだけずらしたり、ずらさなかったりしていることがわかりました。とっても微妙な差!!


トリミング枠をつかって、どんな構図をとっているかも確かめてみました。
近くで・遠くで・上から・下からみると同じならべ方でも違う感じがすることに気づきました。


6、展示室で本物の作品をみよう!
モランディさんの作品に興味がでてきたところで、特製ノートを配りました。


ならべたりながめたりしてみて、考えたことや感じたことを記入してから、展示室へ出発です!


本物の作品をみて、「実際にならべてながめてみたい」作品を選び、その理由やスケッチを特製ノートに記入しました。


展覧会場には、いろんなビンやつぼが描かれた作品でいっぱい!
一つ一つの作品を比べてみるとモチーフの位置が少しずつ違ったり、色の塗り方や違ったり、それぞれ「いいな」と感じるところがあって選ぶのに困っちゃうね。


7、もういっかい・・・ならべてながめてみよう!
展覧会場でたっぷり鑑賞した後は、アトリエ1にもう一度集まり、それぞれの選んだ「実際にならべてながめてみたい作品」を、ならべてながめることにしました。


う〜ん・・・なかなか難しい。
高さ、そろってる?


8、「実際にならべてながめてみたい作品」No.1の発表
「ならべる・ながめる」活動がひと段落したところで、展覧会場で各自が選んできた「実際にならべてながめてみたい作品」とその理由を発表し合いました。


低めのテーブルを取り囲んで、お茶の間風です。
展覧会の図録をいくつか用意したので、どんな作品を選んだのかみんなで共有できました。


「あ〜、それもいいよね」「わたしも同じの選んだよ!」などの声があがり、大人顔負けの"モランディファン"になってくれたようです。






9、のりちゃん先生からひとこと

「孤高の天才画家モランディ」の作品を、こどもたちと鑑賞するってなんだか難しそう〜!と思っていたのですが、ビンやつぼをならべてながめてみる"ワーク"をすることによって、参加者のみんながモランディさんやモランディ作品に親しみをもって鑑賞できたことがとても嬉しかったです。素朴で純粋で真面目なところが、今日集まったこどもたちの感性と通じたのかな・・・なんて思います。

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