兵庫県立美術館
阪神・淡路大震災15周年記念事業
ジブリの絵職人 男鹿和雄展 トトロの森を描いた人。


ジブリの絵職人 男鹿和雄展 展覧会構成詳細

章 背景:テレビから映画へ
1972年に、アニメーションの背景美術を手がけていた会社に入社した男鹿は、テレビ番組のための制作で研鑽を積み、やがて自ら美術監督として、作品の世界観をつくりあげる役割を担っていきました。本章では、現在残されている当時の男鹿の背景画などを展示します。


章 投影:ジブリ作品に想いを映す
1988年の「となりのトトロ」で、男鹿は美術監督として初めてスタジオジブリと共同作業をし、以後も「おもひでぽろぽろ」、「平成狸合戦ぽんぽこ」、「もののけ姫」の美術監督や、その他の作品の背景画制作に携わります。本章ではそうしたスタジオジブリとともに手がけた作品を展示します。


章 反映:映画を離れて
1995年にスタジオジブリを退社した男鹿は、以後フリーの立場として、引き続きアニメーションの背景美術の制作に携わるとともに、自身のプロデュースによるアニメーションの制作や、書籍の挿絵などを手がけ、現在に至ります。本章では、こうした近年の男鹿の作品を紹介します。



男鹿 和雄 プロフィール


男鹿和雄 (ポートレート)


1952年2月29日、秋田県生まれ。高校を卒業後、上京し専門学校 に入学するも1年で中退。アルバイトなどを続けていた1972年、 アニメーション背景美術の会社・小林プロダクションに入社。
「樫の木モック」で初めて背景を手がけ、以後、小林七郎の下で数 々のアニメーション作品の背景を担当する。1975年に小林プロを 退社後、一時、日本中を放浪し、その後、仙台の看板屋に約1年半 勤務する。1977年、小林プロへ戻り、「ユニコ」や「コブラ」といった劇場作品を手がけた後、1982年に再び退社。その数ヶ月後、劇場映画「幻魔大戦」に取り組んでいた美術監督・椋尾篁の誘いで同作に参加。その後、「はだしのゲン」や「とき時空の旅人」「妖獣都市」といった、マッドハウスが制作する劇場映画の美術監督を手がける。1987年、「火垂るの墓」の美術監督・山本二三の紹介で、宮崎駿監督作品「となりのトトロ」に参加。以後、スタジオジブリ作品「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」「もののけ姫」で美術監督を務める。「耳をすませば」参加後はフリーとなり、現在まで数多くのアニメーション作品の背景美術に携わる。同時に、絵本、イラストレーション、書籍の挿絵なども手がけ、2006年には「種山ケ原の夜」でDVD作品の監督も務めた。
2009年7月に、「秋田、遊びの風景」(徳間書店刊)を発売。

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