今回で34回目となる「美術の中のかたち―手で見る造形」では、姫路市出身の彫刻家・北川太郎(きたがわ・たろう)の石彫作品を展示します。
建築石材業を営む家庭に生まれた北川にとって、石は余りにも身近な存在でしたが、ある時あるきっかけで、石に「目覚め」ます。以来、北川は、ひたすらノミと石頭を用いて石の中に眠るかたちを掘り出してきました。また、2007年から3年間のペルー滞在中には、古代インカの石造建築や石積みの技術に魅せられ、そのことが、時間を可視化する《時空ピラミッド》の制作につながりました。
今回は、黒花崗岩で制作された等身大の《時空ピラミッド》3点と大理石の《静けさ》、そして、さまざまな石を使った小品を展示しますので、触れながら、見ながら、石とともに時間を過ごしていただければと思います。
1976年 | 兵庫県姫路市生まれ |
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2007年 | 愛知県立芸術大学大学院美術研究科(彫刻領域)修了 |
2007-10年 | 文化庁新進芸術家在外研修員(3年派遣員・ペルー) |
2023年 | 文化庁新進芸術家在外研修員(短期派遣・イタリア) |
2011年 | クスコ市立現代美術館(ペルー、クスコ市) |
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2013年 | 西脇市岡之山美術館 |
2019年 | 奈義町現代美術館 |
2020年 | 高梁市成羽美術館 |
2022年 | あさご芸術の森美術館(兵庫) |
2015年 | 「目の目 手の目 心の目 体感の向こうに広がる世界」(岡山県立美術館) |
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2016年 | 「龍野アートプロジェクト2016 国際芸術祭 時空の共振」(兵庫) |
2016年 | 「Ⅰ氏賞受賞作家展」(岡山県立美術館) |
2019年 | 「真鶴町・石の彫刻祭」(神奈川) |
2021年 | 「ユニバーサル・ミュージアム―さわる!“触”の大博覧会」(国立民族学博物館、大阪) |
2021年 | 「すべての ひとに 石が ひつよう」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡) |
2022年 | 「DOMANI・明日展 2022-23」(国立新美術館、東京)? |
2023年 | 「六甲ミーツ・アート芸術散歩2023beyond」 (兵庫) ※招待出品、3年間展示 |