芸術家というと、何やら遠い存在のように思われるかもしれませんが、たとえば、ここ兵庫県で生まれ育ち、あるいは拠点を置いて活躍した美術作家は、実に沢山知られています。兵庫県立美術館のコレクションより、戦前から戦後にかけて活躍した地元ゆかりの作家たちによる、個性あふれる表現をご紹介します。
なお展示室２では、2012年11月3日、旧・兵庫県立近代美術館の西館に「横尾忠則現代美術館」が開館するのを記念し、西脇市出身の美術作家、横尾忠則氏による1960～70年代のポスター、版画、絵画作品を特集展示します。
津高和一《母子像》 1951年
横尾忠則《風景No.15 オレンジ猫》 1969年
白髪一雄《天空星急先鋒》 1962年
小出楢重《裸婦》 1930年
東山嘉事《地の群れA》 1975年ほか、総計約30人の個性あふれる作品群！
小幡正雄（おばた・まさお1943-2010）さんは、1989年から暮らした神戸の障害者支援施設で、絵画制作を始めました。拾い集めた段ボールの角を丸く切って、赤鉛筆で描くのが彼のスタイルです。自室には作品がうずたかく積み上がり、部屋の隅に赤い粉がたまっていたといいます。
小畑正雄《無題（家族）》 1990年代後半
当館の収集の柱のひとつである彫刻から、西洋近・現代の作品を展示します。また、当館の設計者である建築家・安藤忠雄の関西でのプロジェクトを模型、写真、映像などで紹介するコーナーを併設します。
オーギュスト・ロダン《オルフェウス》 1892年
神戸出身のふたりの洋画の巨匠を顕彰する記念室です。金山平三記念室では本年度春に開催した特別展「金山平三展」の補遺として"さまざまな写生地"をテーマに作品を展示します。小磯良平記念室では、神戸市立小磯記念美術館等に巡回する「小磯良平展」への作品貸出のため、一部作品を展示替えします。
当館が所蔵する近代の洋画と日本画から、代表的な名作を展示します。
本多錦吉郎《羽衣天女》1890年
