
兵庫県神戸市東灘区御影塚町2丁目に「
私は、子供の頃からSFやホラー、妖怪にまつわる不思議なコト、奇妙な物語が大好きで、最近では少しづつ知名度を上げてきた消しカスのシリーズ作品もストーリー仕立てにしています。
1300年以上前から伝わる男女の三角関係ドラマも、いにしえの人々が想像を積み重ねて作り上げた物語なので、さらにもう一段重ねて令和元年版を作っても良いかなぁという思いで今回の展示に至りました。この秋は兵庫県立美術館でロマンス探検をお楽しみください★彡
展覧会場は、ギャラリー棟1階のホワイエからスタートします。令和版の伝説は、廊下を通ってアトリエ1へと続きます。古墳から着想を得た遺跡のような雰囲気の会場は、兵庫県で収集されたダンボールで構成されています。ダンボールを見ると、消された痕跡があり、立体作品が、その色のついた消しカスでできていることがわかるでしょう。立体のモチーフの形は、物語に登場するアイテムや、箱にプリントされていた模様ですので、会場でじっくりと探しながらご鑑賞ください。
アトリエに展示された《純真遺跡~愛のラビリンス~》の新作のほかに、コインロッカーと美術情報センターに作品が展示されています。ぜひ、スタンプラリー付き会場マップを手にとって、館内をめぐってお楽しみください。
兵庫県立美術館では2010年より毎年「注目作家紹介プログラム〈チャンネル〉」を開催してきました。10回目となる2019年度の「チャンネル」では、岡山出身で広島を拠点として活動する入江早耶(1983~)をご紹介します。入江はこれまで、長靴、鉛筆や化粧品などの日常的な素材を用いて作品を制作するなかで、一貫して、変わらないものの存在を問い続けてきました。消しゴムを用いたシリーズでは、掛軸や写真などのイメージを消し、消し去った観音や小鳥などを小さな立体物として消しカスで制作しています。
本展では、兵庫の「
会期 | : | 2019年11月23日(土・祝)- 12月22日(日) |
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休館日 | : | 月曜日 |
開館時間 | : | 午前10時~午後6時(金・土曜日は午後8時まで、ただし美術情報センターはのぞく) |
会場 | : | 兵庫県立美術館ギャラリー棟アトリエ1、ホワイエ、美術情報センターほか |
観覧料 | : | 無料 |
主催 | : | 兵庫県立美術館 |
協賛 | : | 公益財団法人伊藤文化財団 |
助成 | : | 公益財団法人朝日新聞文化財団 公益財団法人中内力コンベンション振興財団 |
1983年 | 岡山市生まれ |
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2008年 | ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学(ドイツ)交換留学 |
2009年 | 広島市立大学大学院博士前期課程修了 |
現在、広島市在住 |
主な個展 | |
2018年 | 「Radierungen」MICHEKO GALERIE/ミュンヘン、ドイツ |
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2017年 | 「NEWoMan ART Wall Vol.9 入江早耶」NEWoMan ART Wall/東京 |
2015年 | 「ERASE ME」Galerie von der Milwe/アーヘン、ドイツ |
2013年 | 「Every popular thing is beautiful」ICNギャラリー/ロンドン、イギリス |
2012年 | 「デイリーハピネス」資生堂ギャラリー/東京 |
主なグループ展 | |
2018年 | 「かたちを見つめて 第八回I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館 /岡山 「駿河の国の芸術祭 富士の山ビエンナーレ2018」大法寺/静 岡 「PLAY vol.2-全ては遊びである⇔何ひとつ遊びではない」かわら美術館/愛知 「Open House」Hashi Gallery/メキシコシティ、メキシコ |
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2017年 | 「Ascending Art Annual Vol.1:すがたかたち」SPIRAL/東京、ワコールアートセンター/京都 「 Hello 開眼」ボーダレス・アートミュージアムNO-MA/滋賀 |
2016年 | 「美つくりの里:旅するアート2016」津山城跡/岡山 「眼差しと好奇心:anomaly」ミヅマアートギャラリー/東京 「Hyper Japanesque」Jendela Visual Arts Space/シンガポール 「瀬戸内国際芸術祭2016」小豆島/香川 |
2015年 | 「さっぽろアートステージ2015」札幌駅前通地下歩行空間/北海道 「ディズニー美術」KUNST ARZT/京都 |
主な受賞 | |
2014年 | 「第7回岡山県新進美術家育成I氏賞」奨励賞 |
2012年 | 「第6回資生堂アートエッグ」Shiseido Art Egg賞 |
2009年 | 「AMUSE ARTJAM in Kyoto 2009」森本千絵賞 |
2007年 | 「新・公募展2007 Re-Act」天野太郎賞 |
2005年 | 「デザイナーズウィーク2005」富士通賞 |