英国を代表する国立美術館のひとつ、ヴィクトリア＆アルバート美術館（V&A）は、1852年に創設された産業博物館を母体に1899年に設立されました。世界最大の工芸コレクションで知られる一方で、自国の絵画作品も数多く収蔵しています。
今回の展覧会は、V&Aの誇る膨大な館蔵品のなかから116点の油彩・水彩・素描作品を選び出し、英国絵画の特質のひとつであるロマン主義の系譜をたどります。時には詩情あふれる風景を映し出し、またある時は夢幻的な物語をつむぐなど、ロマン主義が取り上げるテーマは多岐にわたりますが、想像力を重んじるその精神は、18世紀から19世紀、そして20世紀へと、英国絵画の歴史のなかで脈々と受け継がれてきました。
この展覧会では、独自の幻想的作品を生み出したウィリアム・ブレイクをはじめ、ロマン主義風景画の頂点をなしたJ・M・W・ターナーとジョン・コンスタブル、神秘的な女性像で知られる唯美主義者エドワード・バーン＝ジョーンズ、世紀末の頽廃を白黒のペン画で描いたオーブリー・ビアズリーなど、英国ロマン主義絵画の多彩で豊穣な魅力を紹介します。
/Exhibition organised by The Victoria and Albert Museum, London
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■開館時間：午前10時〜午後6時
（金・土曜日は午後8時まで）入場は閉館30分前まで
■会場：兵庫県立美術館・企画展示室
■休館日：月曜日
■観覧料：一般1300（1000）円、大・高生900（700）円、中・小生500（400）円
（ ）内は前売および20名以上の団体料金
※県内在住・在学の中・小生はココロンカードの提示により無料
※県内在住の65歳以上の方および県内在住の障害者の方は半額
※常設展は別途料金（本展とあわせて観覧する場合は割引）
■主催：兵庫県立美術館 読売新聞大阪本社 読売テレビ
■後援：ブリティッシュ・カウンシル 兵庫県 兵庫県教育委員会 神戸市 神戸市教育委員会 （財）伊藤文化財団 （財）神戸市民文化振興財団
■協力：日本航空
■助成：大和日英基金
■企画協力：（株）ブレーントラスト |
＜講演会＞
●2月9日（日）
「英国ロマン主義絵画の系譜」高橋裕子（学習院大学文学部哲学科教授）
●3月2日（日）
「バーン＝ジョーンズとビアズリー−ロマン主義そして象徴主義」
河村錠一郎（帝京大学文学部国際文化学科教授）
各回とも午後2時より当館ミュージアムホールにて（聴講無料）
＜コンサート＞
●2月22日（土）
「英国ロマン派の調べ」
田村緑（ピアノ）、牧野真由美（メゾ・ソプラノ）、尾田菜穂子（フルート）、山尾敦史（司会）
午後3時より当館ギャラリーにて
（入場無料） |
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