赤鉛筆のアウトサイダー 小幡正雄展

小幡正雄(おばた・まさお1943-2010)さんは、1989年から暮らした神戸の障害者支援施設で、絵画制作を始めました。拾い集めた段ボールの角を丸く切って、赤鉛筆で描くのが彼のスタイルです。自室には作品がうずたかく積み上がり、部屋の隅に赤い粉がたまっていたといいます。
小幡さんは「結婚式」の様子を繰り返し描き、「おめでとう」と祝福します。結婚式や家族以外にも、船、飛行機、楽器など、その主題は多様です。作品を一堂に展示し、彼の見ていた世界を紹介します。

  •  協力:社会福祉法人 くすのき会 ひふみ園
《無題(家族)》 1990年代後半

作家略歴

1943年 岡山県笠岡市真鍋島に生まれる。
1989年 神戸市にある「ひふみ園」で暮らし始める。その後、絵画制作を行うようになる。
1997年
  1. 第2回KOBE可能性の芸術(ギャラリーみうら、神戸市)
とっておきの芸術祭 in 船橋(西武百貨店船橋店)
1998年 アート・ナウ '98 ほとばしる表現力「アウトサイダー・アート」の断面(兵庫県立近代美術館)
1999年

エイブル・アート '99 このアートで元気になる(東京都美術館)

小幡正雄個展(ギャラリーけやき、三田市)

エイブル・アート島根 ’99 こころのさざ波展(島根県立美術館ギャラリー)
2000年
  1. よろこび・びっくりアート展 多様な表現との出会いを求めて(富岡市立美術博物館)

小幡正雄と東山カジ(ギャラリー・カフェ・ナフシャ、神戸市)

西脇市岡之山美術館アトリエシリーズ個展 アートシーンを探る(西脇市岡之山美術館)
2001年

21世紀アートのエネルギーをみる(O美術館ほか)

魂の響き―エイブル・アート英国展 Echos of the Spirit(ディオラマ・アーツ・センター、ロンドンほか)

2002年 第1回障がい者公募作品展 ハートでアートこうべ(入選、2005年も出品・入選)
2003年 東山嘉事とひふみ園の画家たち(あしゅん、神戸市)
2005年 アウトサイダー・アート展 ―描かずにはいられない表現者たち―(高浜市やきものの里かわら美術館)
2006年 快走老人録―老ヒテマスマス過激ニナル(旧吉田邸、近江八幡市)
2008年

アール・ブリュット/交差する魂(北海道立旭川美術館ほか)
日本 Japon(アール・ブリュット・コレクション、スイス)

日本のアール・ブリュット(るんびにい美術館、花巻市)

2009年

日本のアール・ブリュットArt Brut aus Japan(クンスト・ハウス・ウィーン)

丹波篠山・まちなみアートフェスティバル(白殻五粉、篠山市)

2010年

神戸市にて逝去。享年66歳。

アール・ブリュット・ジャポネ Art Brut Japonais
(パリ市立アル・サン・ピエール美術館、のち2011年から12年にかけて日本国内巡回)

ハートでアートこうべ2010 遺作展 小幡正雄の世界(兵庫県立美術館ギャラリー)
2011年 爆発する!生の芸術 アール・ブリュット in FUKUOKA(福岡アジア美術館)
2012年 リサイクルリサイタル―幸せ時間の共有(鞆の津ミュージアム)
アール・ブリュット展―生の芸術(浜松市美術館)
アール・ブリュット in NAGANO(伊那文化会館ほか)
日本のアール・ブリュット Art Brut from Japan(オランダほか欧州巡回)
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