兵庫県立美術館
 兵庫県立美術館 ギャラリー棟3F


本展のみどころ 展示構成 開催概要 関連イベント

 「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展は、日本のマンガやアニメに大きな足跡を残した手塚治虫が亡くなった1989年以降のマンガ、アニメ、ゲームの表現の多様性を約60作品を通して概観するものです。

 昭和から平成に変わってからの四半世紀の間に、デジタル技術は大きく進化し、マンガ、アニメ、ゲームの制作スタイルや表現も変わり、インターネットやスマートフォンの普及は作品の楽しみ方を変えています。
 また一方で、バブル経済崩壊(1991)、阪神・淡路大震災(1995)、地下鉄サリン事件(1995)、リーマンショック(2008)、東日本大震災(2011)など、歴史的な大きな事件を幾つも経験し、社会や世相も大きく変わりました。社会の変化と呼応しているような作品も少なくはありません。

 本展覧会は「ヒーロー&ヒロイン」「マンガ、アニメ」「ゲーム」「インターネット」「キャラクター」「プレイ」の7セクションで構成し、1989年以降の特徴的な作品を通して、マンガ、アニメ、ゲームがどのように表現を広げてきたかを紹介します。

 ※本展は今夏に開催された「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム」展(主催:国立新美術館)を再構成したものです。


Transcending the boundaries of each individual medium to realize unparalleled artistic expressions, Japanese manga, anime, and games are reflective of social change and technological development. They also present us with an expanded version of reality and a window on the future. Moreover, the characters that appear in these works have the ability to move beyond their fictional realms and become an actual presence in our daily lives.
Focusing on the 25-year period from 1989 to the present, this unprecedented exhibition presents a comprehensive survey of Japanese manga, anime, and games ? three genres that have evolved into an integrated form of media expression ? and provides viewers with an opportunity to rediscover their imaginations and creativity.


【本展のみどころ】 

マンガ、アニメ、ゲームの四半世紀の多様性を概観できる

1989年から現在までのマンガ、アニメ、ゲームの歴史と作品を幅広く展示。これらの作品を通して、マンガ、アニメ、ゲームの表現の多様性を概観することができます。

マンガ、アニメ、ゲームの関連性に注目
マンガ、アニメ、ゲームは、時代とともに絡み合いながら発展してきました。本展覧会ではキャラクターやインターネットとの関係といったジャンルを超えた視点でも展示を構成しています。

テクノロジーの進化による作品の変化
デジタル化、インターネットの登場、スマートフォンの普及は、マンガ、アニメ、ゲームの表現のみならず、作品の楽しみ方を大きく変えてきました。本展ではテクノロジーの進化による作品の変化を知ることができます。

発売当時のゲーム機がプレイ可能
マンガ、アニメ、ゲームはいずれも紙面やモニターなどで楽しむものでありますが、美術館の空間性を活かした展示を行います。またゲームタイトルの多くが発売当時のゲーム機で実際にプレイすることが出来ます。



  メトロポリス
  ©手塚プロダクション/
  METROPOLIS製作委員会




  少女革命ウテナ
  ©ビーパパス・さいとうちほ/小学館・
  少革委員会・テレビ東京
  ©1999少女革命ウテナ制作委員会

   ポケットモンスター 赤・緑
   ©1995 Nintendo / Creatures inc. / GAME FREAK inc.

作り手の息遣い漂う貴重な資料展示

マンガ、アニメ、ゲームに込められている作り手たちの思いや技を紹介するために、原画や背景、美術ボード、デザイン画、絵コンテなどを展示します。

幅広い層が世代を超えて共有できる展覧会
本展覧会はジャンルや年代を横断する内容になっています。来場された幅広い層の方々が世代を超えて楽しみを共有したり、知見を広げる場になることを期待しています。


【展示構成(予定)】 

 Sec. 1 ヒーロー&ヒロイン
ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち、美少女戦士セーラームーン、少女革命ウテナ、NARUTO -ナルト-、鋼の錬金術師、魔法少女まどか☆マギカ など
 
 Sec. 2 マンガ
あの日からのマンガ、ジョジョリオン-ジョジョの奇妙な冒険Part8、なのはな、いちえふ、編集王、鈴木先生、少女革命ウテナ、3月のライオン など
 Sec. 3 アニメ
機動警察パトレイバー 劇場版、GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊、マクロスプラス、メトロポリス、新世紀エヴァンゲリオン、パプリカ、シドニアの騎士、サマーウォーズ、日本アニメ(ーター)見本市 など
 
 Sec. 4 ゲーム
ファミリーコンピュータの歴史、PlayStationの歴史、スーパーマリオブラザーズ30周年、スーパーマリオメーカー、メタルギア・ソリッド、モンスターハンターポータブル2nd、ポケットモンスター、グランツーリスモ6 など
 Sec. 5 インターネット
ほしのこえ -The voices of a distant star-、イヴの時間、ソードアートオンライン、メカクシティアクターズ、CRIMSON ROOM、東方紅魔郷~the Embodiment of Scarlet Devil.、ひぐらしのなく頃に など
 
 Sec. 6 キャラクター
ときめきメモリアル ~forever with you~、ラブプラス、艦隊これくしょん-艦これ-、けいおん!、初音ミク など
 Sec. 7 プレイ          
ストリートファイターⅡ、ぷよぷよ、バーチャファイター、電車でGO!、ファイナルファンタジーⅦ、シーマン、太鼓の達人、ウルトラストリートファイターIV、ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人、ファイナルファンタジー XIII、実況パワフルプロ野球2014、ワールドサッカー ウイニングイレブン 2015、バイオハザード リベレーションズ2、戦国BASARA4 皇 など


国立新美術館 展示風景(※実際の展示とは異なる場合があります)     

【関連イベント】
ラスト5日間の特別イベントはこちら
●氷川竜介 講演会
メディア芸術四半世紀の発展 ~アニメと日本社会を中心に~
日時:10月17日(土)14:00~15:30
会場:兵庫県立美術館レクチャールーム(定員100名/無料)


氷川竜介(アニメ特撮研究家、明治大学大学院客員教授)
文化庁メディア芸術祭審査委員、毎日映画コンクール審査委員などを歴任。日本SF作家クラブ会員。
文化庁向けに「日本特撮に関する調査報告書」「日本アニメーションガイドロボットアニメ編」を執筆。「ニッポンのマンガ*アニメ*ゲームfrom 1989」(国書刊行会)ではアニメ部分の執筆担当。主な編著:「20年目のザンボット3」(太田出版)、「世紀末アニメ熱論」(キネマ旬報社)、「アキラ・アーカイヴ」(講談社)、「安彦良和アニメーション原画集『機動戦士ガンダム』」(KADOKAWA)『細田守の世界――希望と奇跡を生むアニメーション』(祥伝社)など。


●宇野常寛 講演会
インターネット以降のマンガ*アニメ*ゲーム
日時:10月24日(土)14:00~15:30
会場:兵庫県立美術館レクチャールーム(定員100名/無料)


宇野常寛(評論家、批評誌<PLANETS>編集長)
著書に『ゼロ年代の想像力』(早川書房)。『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)。共著に濱野智史との対談『希望論』(NHK出版)、石破茂との対談『こんな日本をつくりたい』(太田出版)。企画・編集参加に「思想地図 vol.4」(NHK出版)、「朝日ジャーナル 日本破壊計画」(朝日新聞出版)など。



●ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展
見どころ解説会
日時:10月25日(日)14:00~15:00
会場:兵庫県立美術館レクチャールーム(定員100名/無料)


阿部芳久(プロデューサー、ディレクター、プランナー/CG-ARTS協会)
文化庁メディア芸術祭の構想段階から関わり、同芸術祭の海外展開や全国への普及、若手作家への制作支援、メディア芸術プラザ、国内外の連携、アーカイブ等のプランニングや具体化を数多く手がけてきた。現在は産官学との連携によって新たな文化創造のための課題解決に力を入れている。ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展では企画や構成を担当。



●しりあがり寿 講演会
マンガとアートと美術館
日時:11月1日(日)15:00~16:30
会場:兵庫県立美術館ミュージアムホール(定員250名/無料)


しりあがり寿(マンガ家、神戸芸術工科大学教授)
多摩美術大学卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝等を担当。1985年単行本『エレキな春』で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど様々なジャンルで独自な活動を続ける一方、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム展では『あの日からのマンガ』を出品している。
●トークセッション
マンガの〝見せ方〟が変わる時代
日時:11月22日(日)14:00~15:30
会場:兵庫県立美術館レクチャールーム(定員100名/無料)


島田一志(編集者、ライター、「九龍」元編集長)
西島大介『世界の終わりの魔法使い』、五十嵐大介『はなしっぱなし 新装版』、上條淳士『山田のこと』、鈴木志保『薔薇のかたちのシ』、武富健治『屋根の上の魔女』などを編集。また、編著に『マンガの現在地!』『漫画家、映画を語る。』、著書に『ワルの漫画術』『ロック・コミック』などがある。


ムライ(マンガ家、マンガ作画スタッフ)
京都精華大学ストーリーマンガコース卒。2010年「月刊IKKI」(小学館)新人賞受賞でデビュー。著書に『路地裏第一区~ムライ作品集~』『マキーナ』『砂海の娘-CAT IN THE CAR-』。オンラインマガジン電脳マヴォに掲載したスクロール漫画『鳥の眼』が第17回文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出。


呉 塵罡(マンガ編集者)
台湾出身、1999年に来日。京都精華大学ストーリーマンガコース卒。フリーの漫画編集者。総合マンガ誌「キッチュ」の責任編集、専門学校の講師、「京まふ漫画賞」事務局スタッフ。



※イベントのテーマや出演者は新たに追加したり変更になる場合もあります。
最新情報は公式フェースブックなどでお知らせします。



【開催概要】 

主 催 兵庫県立美術館、株式会社ワコールアートセンター、神戸ビエンナーレ組織委員会
企 画 メディア・アート国際化推進委員会(国立新美術館、兵庫県立美術館、CG-ARTS協会)、
スパイラル
会 場 兵庫県立美術館 ギャラリー棟3F (兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1-1)
会 期 2015年9月19日(土) ― 11月23日(月・祝)
休館日 月曜日(ただし、9/21、10/12、11/23は開館、9/24(木)、10/13(火)は休館)
開館時間 10:00~18:00 (入場は17:30まで)
観覧料 一般 1,000円 (800円)、大学生 700円 (500円)、高校生・65歳以上 500円 (400円)、
中学生以下無料
特別券 神戸ビエンナーレ全会場セット券:一般 2,400円(1,900円)
●Venue Hyogo Prefectural Museum of Art (The Gallery Wing 3rd Floor)
● Dates September 19 (Sat)to November 23(Mon)
Closed on Mondays (Except Sep 21, Oct 12, Nov 23), Closed:Sep 24(Thu), Oct 13(Tue)
●Open hours 10:00 AM to 6:00 PM( Last admission 30 minutes before closing)
●Admission Adult 1,000 [800] yen University students 700 [500] yen
over 65/High school students 500 [400] yen ( [ ] Advance/Group)
※上記金額すべて税込、( )内は前売り・団体料金
※障害者割引は、本人と介添え1名まで半額(ただし、65歳以上は除く)。
※割引を受けられる方は、証明できるものをご持参のうえ、入場券をお買い求めください。
※中学生以下無料。
※団体は20名以上。
※主なチケット販売場所:ローソンチケット(Lコード53322)、イープラス
※前売券の販売は9月18日(金)まで。
お問い合わせ:TEL.078-262-0901
公式フェイスブック:https://www.facebook.com/magj.kobe
ホームページ:http://www.artm.pref.hyogo.jp/

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