「フランス現代絵画の巨匠」と「兵庫県出身の世界的書家」の初めての二人展
約40年振りに日本の美術館でスーラージュの展覧会を開催!
フランスのアヴェロン県と兵庫県との20年をこえる友好提携を記念し、1950年代から直接交流のあった画家のピエール・スーラージュ(1919-2022/アヴェロン県出身)と書家の森田子龍(1912-1998/兵庫県出身)の展覧会を開催します。
国際交流は何をもたらし、文化的なアイデンティティはいかにして生まれるのでしょうか。スーラージュ美術館の全面的な協力により開催される本展では、二人の作品合わせて約50点に加え、書籍や日記などの資料を通して、芸術家の出会いを考えます。
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みどころ1「前衛書」の旗手として世界的に知られる書家、森田子龍は、兵庫県豊岡市の出身。その作品は、1950年から60年代にかけて海外で開催された展覧会に次々と出品され、大きな注目を集めました。森田子龍の展覧会が神戸で開催されるのは約30年振りで、約30点の作品が一堂に会します。
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みどころ2パリのルーヴル美術館で2019年から2020年に個展が開催されるなど、フランスの国民的な画家として人気を誇るピエール・スーラージュ。
故郷ロデーズにあるスーラージュ美術館から出品される17点のうち16点は“日本初公開”。もう1点は、1951年に日本で初めて展示されたスーラージュの作品で、このたび、約70年振りに来日します。 -
みどころ3コロナ禍による二度の延期、2022年10月スーラージュ氏の102歳での逝去を経て、ついに実現した今回の二人展。森田の編集する雑誌『墨美』を通じて交流が始まった「白黒の仲間」※ の競演を見ることができるのは、兵庫県立美術館だけです。(本展は巡回の予定はありません)
※モノクロームの作品を描く画家たちを指す、森田の言葉。
森田子龍(左)とスーラージュ(中央)1963年、パリにて
戦後まもない時期、海外の抽象画と日本の前衛書は、国境やジャンルをこえて、同時代性を示していました。森田子龍が編集を行っていた『墨美』(1951年6月創刊)では、1950年代、欧米の抽象絵画を次々と紹介しています。
単色の力強い作品で知られるピエール・スーラージュとの関係も、『墨美』をきっかけに始まりました。『墨美』26号(1953年8月)には、本人から提供された作品写真10枚が掲載されています。
そんなことから今度アルコプレーを通じて送ってくれたのです」
(「書と抽象絵画・座談会」『墨美』26号より)
モノクロームの作品を描く画家たちを、森田は「白黒の仲間」と呼び、そのような仲間ができることは喜びであり、励みになったと述べています。1958年、初めて来日したスーラージュは、森田らと直接、意見を交わしました。1963年には、ヨーロッパを歴訪した森田が、パリでスーラージュ夫妻と再会しています。
戦後の抽象絵画を代表する画家のひとりである、「黒の画家」ピエール・スーラージュと、1952年に4名の同志とともに「墨人会」を結成し、新しい書のあり方を追い求めた森田子龍。二人は交流を通じ、互いの表現の共通点と相違点について考えを深めました。
ピエール・スーラージュ
《Brou de noix et mine de plomb sur papier 65.1 x 50.1cm, 1950》1950年
スーラージュ美術館
©Adagp,Paris
Photo:museée Soulages,Rodez/
Christian Bousquet
森田子龍
《坐俎上》1953年
兵庫県立美術館
1919年、フランス南西部アヴェロン県ロデーズに生まれる。画業の最初期から晩年に至るまで、一貫して抽象を追究した。2014年、故郷ロデーズに、その名を冠した美術館が開館。生誕100年を記念し、2019年12月から2020年3月にかけて、パリのルーヴル美術館で個展が開催された(生前にルーヴルで個展が開かれたのは、ピカソ、シャガールに次いで3人目)。
1912年、兵庫県豊岡市に生まれる。世界的に知られる前衛書家として活躍。雑誌編集者としての側面もあり、師の上田桑鳩のもとで1939年頃から『書道芸術』の、戦後1948年からは『書の美』の編集に携わる。1951年『墨美』を創刊、1981年に301号で終刊するまで、「書芸術雑誌」として幅広い内容を取り上げた。
なお、高校生以下は「無料」です。ご家族やご友人と一緒にお越しください。
会期
2024年3月16日[土]-5月19日[日]休館日
月曜日※ただし4月29日[月・祝]、5月6日[月・振休]は開館、
4月30日[火]、5月7日[火]は休館
開館時間
午前10時-午後6時入場は閉館30分前まで
会場
兵庫県立美術館 企画展示室→ アクセス
主催 | 兵庫県立美術館、神戸新聞社 |
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企画協力 | スーラージュ美術館 |
協賛 | 公益財団法人伊藤文化財団 |
特別協力 | 公益財団法人日本教育公務員弘済会 兵庫支部 |
助成 | 笹川日仏財団、一般財団法人安藤忠雄文化財団 |
観覧料
当日 | 団体 20人以上 |
前売 (3/15まで) |
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一般 | 1,600円 | 1,400円 | 販売終了 | |
大学生 | 1,000円 | 800円 | 販売終了 | |
高校生以下 | 無料 | - | ||
70歳以上 | 800円 | 700円 | - | |
障害者手帳等お持ちの方 一般 |
400円 | 350円 | - | |
障害者手帳等お持ちの方 大学生 |
250円 | 200円 | - |
主なチケット販売場所
- ・ 当館内チケット販売窓口(当日券のみ)
- ・ チケットぴあ【Pコード:686-779】
- ・ ローソンチケット【Lコード:53860】 ・ CNプレイガイド
- ・ イープラス
- ・ 楽天チケット
- ・ セブンチケット【セブンコード:103-908】
- ・ アソビュー!
2,200円(税込)
1 | 記念講演会
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2 | 座談会
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3 | ゆっくり解説会 in Spring展覧会の見どころを手話通訳および要約筆記付きで解説します
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4 | 学芸員による解説会
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5 | ミュージアム・ボランティアによる解説会
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