しりあがり寿(1958-)

静岡県出身。1981年、多摩美術大学デザイン科卒業。飲料メーカー入社後、漫画を描き始め1985年に『エレキな春』でデビュー。白土三平などのパロディやサラリーマン生活を突飛な発想で描いたギャグ漫画によって人気を得る。1994年に漫画家として独立してからは、幻想的な設定により文学的・哲学的テーマを描く独自の境地を確立し、その評価を不動のものとする。2001年に『弥二喜多in deep』により第5回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞受賞。2011年に『あの日からのマンガ』により第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。2006年以降は美術館や芸術祭などでの映像やインスタレーションによる美術作品の発表も積極的に行う。2006年より神戸芸術工科大学メディア表現学科特任教授。2014年、紫綬褒章受章。