フレデリック・ファン・ファルケンボルフ一世の工房
≪果物市場(夏)≫ 1610年頃
アントニオ・デ・ペレダ
≪静物:虚栄(ヴァニタス)≫ 1634年頃
静物画が誕生するまでには長い道のりがありました。その起源は一つではありませんが、たとえば春夏秋冬の人々の様子を描いた絵画。
ここからいずれ、静物が独立していきます。
静物画の背後には、常にこの世のはかなさへの思いが秘められています。
本展覧会に出品されるペレダ《静物:虚栄(ヴァニタス)》はこの痛切な思いを伝えてくれる傑作です。