伊丹市伊丹5丁目3 有岡センター横
江戸
- 碑文
- 追啓 酒一樽いな河の小魚 右両品共に六月六日夕かた 京着いたし神事之間ニ 合忝存候。しかしいな河の魚ハ 腐れたゝれて臭気 甚しく一向やくニ立ず 四ツ辻へすてさせ申候。捨テニ 行者 鼻をふさき 貌を背け候て持出し、飛脚屋より 持参り候男も道 ゝくさきニ こまり候よし小言を申候。いか様炎熱時節 所詮京迄ハ持かたく候。向後暑中ニ河うをなと 御登セ被下候義 御無用ニ御座候。折角御親切にこゝろを 御つくし被成候もても用に立不申 其上駄賃の費 彼是以 無益之事に御座候。御存意之ほとハ甚かたじけなく候。右の義申進候事いかゝニ存候へ共 向後御心得のためニ御座候故 無遠慮申進候。以上 蕪村 六月十九日 東瓦様
牡丹切て気おとろひしゆふへ哉 - 地区
- 阪神
- 作者
-
蕪村( ぶそん )
- 建立年代/その他
- 昭和60年(1985)9月
文学碑 『自筆書簡』(柿衞文庫蔵)より
自筆