きっと出会える、日本のこころ。

村上華岳・水越松南生誕120年記念

南画って何だ?!What is Nanga?

近代の南画―日本のこころと美 An Aspect of Modern Japanese-style Painting
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2008 年4月22日(火)〜6月8日(日)
前期:4月22日〜5月18日 後期:5月20日〜6月8日
後期がはじまりました! およそ60点の作品が入れ替わりますので見どころを紹介します。 くわしく

 2008年は兵庫県ゆかりの画家、村上華岳(1888-1939)と水越松南(1888-1985)の生誕120年にあたります。村上華岳は墨を基調とした独特の表現で精神性の高い作品を描きました。また水越松南は、異色の南画家ともよばれ、従来の南画の枠にとらわれない自由で独創性あふれる作品で知られています。彼らはその人生においても、作風においても全く異なる道をたどりましたが、華岳の思索的な制作態度から生まれる作品は、しばしば南画のすぐれた達成とみなされ、また自由な精神による創作を重んじた松南は、南画に新しい息吹をあたえました。

 本展はこの両画家の画業を顕彰するとともに、彼らの創作に共通する「南画」という絵画領域に着目し、その歴史と展開を追い、南画の中に流れる日本人の自然観と美意識を探ろうとするものです。
中国の南宗画、文人画を起源とする南画は、18世紀の日本で成立した日本絵画の重要な領域のひとつです。明治に入り、学校制度や展覧会組織が整備され美術の近代化が推し進められていく中で南画は独自の展開をとげました。南画に近代的感覚を取り入れようとした画家たち、南画の主観主義的な表現に着目し「新南画」とよばれる作品を生み出した画家たち、そして西洋美術にも匹敵する表現主義的傾向を南画に見出し創作に生かした画家たちがあらわれました。
 展覧会では江戸時代中期から昭和初期にかけての約70作家約190点の作品を展示します。約200年にわたる南画のあゆみをたどるとき、日本人の心に寄り添い脈々と受け継がれてきた情感豊かな美の一端に触れることができるでしょう。


池大雅 与謝蕪村 浦上玉堂 富岡鉄斎 今村紫紅 土田麦僊 小野竹喬 橋本関雪 萬鉄五郎 安井曾太郎 梅原龍三郎など珠玉の作品を一堂に展観


作品一覧(PDF)
  ■観覧料
割引券
一般1,200(1,000)円 大・高生900(700)円 中・小生500(300)円
( )内は前売および20名以上の団体割引料金※兵庫県内に在住・在学の中・小生はココロンカードの提示により無料/障害者の方とその介護の方(1名)、および兵庫県内在住の65歳以上の方は当日料金の半額/コレクション展の観覧には別途観覧料金が必要(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)
※前期ご入場の方には後期半額割引あり

■前売券発売場所
チケットぴあ(Pコード:688-044)、ファミリーマート、サークルK、
サンクス、 ローソンチケット(Lコード:58612)
ほか京阪神の主要プレイガイド

■会期中の催し
○記念講演会

「南画にみる日本のアイデンティティー」
講師= 佐藤道信(東京藝術大学准教授)
4月27日(日) 午後2時〜3時30分 当館ミュージアムホール(観覧券の半券提示により聴講無料)

「表具って何だ!? 表具師、山本之夫が語る日本画の味わいかた、楽しみかた」
講師= 山本之夫(京表具協同組合連合会理事長)
5月17日(土) 午後2時〜3時30分 当館アトリエ1
(定員80名・兵庫県立美術館「芸術の館友の会」共催)

○学芸員による解説会
4月26日(土)、 5月10日(土)、 5月24日(土)、6月7日(土)※各回とも午後4時〜4時30分
当館レクチャールーム(聴講無料)

○ミュージアム・ボランティアによる解説会
会期中毎週日曜日 午前11時〜11時15分 レクチャールーム(聴講無料)

○こどものイベント
「墨で絵を描こう!」
5月25日(日)午前10時30分〜午後3時30分 アトリエ2
(要申込み・参加費500円 お問い合わせ: TEL 078-262-0908)

■主催
兵庫県立美術館、神戸新聞社
■後援
兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、NHK神戸放送局、サンテレビジョン、ラジオ関西
■助成
財団法人 地域創造


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