|  
  
 
 
| ドレスデンは、ゲルマン諸侯による最も古い国のひとつであるザクセン公国の栄光を今に伝えるドイツでも有数の芸術都市です。また、第二次世界大戦の空襲、2002年の水害という度重なる災害で、建物や美術品が破壊された過去を持つ街でもあります。そのような状況の中、膨大な熱意で修復・復興をなし、2004年9月には緑の丸天井の宝物館がドレスデン王宮に戻り、12のミュージアムからなる「ドレスデン国立美術館」が往時の輝きを取り戻しました。 また、ドレスデンを中心としたエルベ河畔の景観はユネスコ世界文化遺産に登録されました。
 阪神淡路大震災10周年を迎える2005年、日本におけるドイツ年開催にあわせ「ドレスデン国立美術館」の12のミュージアムのうち9館から約200点が出品、日本ではじめてその全体像を紹介します。
 |   
  
 
 
| ザクセン公国の歴代君主は、権勢を誇るため華麗な宮廷生活と旺盛な収集活動によりコレクションを築きました。強王と呼ばれたフリードリヒ・アウグスト1世は、中国・日本の磁器コレクションに飽き足らず、錬金術師ベドガーを擁して、ヨーロッパ最初の磁器であるマイセン焼を完成させました。 |   
  
 
 
| 本展のために行った画面洗浄でレンブラントの大作≪ガニュメデスの誘拐≫から、ゼウスに我が子をさらわれてとまどう母親の姿が現れました。同題の素描や版画作品には見られる母親の姿がなぜないのかは、美術界の議論の的でした。今回レンブラントの意図がわかったことは、美術史的にも重要な発見です。また、同時に褐色の暗い画面と見られたその下からは、青い空の色がくっきりと浮かび上がり、ヨーロッパでも話題を集めています。 |  
  記念講演会
 
  
 
| ■ | 3月27日(日) 「ドレスデン−《世界の鏡》としてのコレクション」
 佐藤 直樹氏(本展企画者・国立西洋美術館主任研究官)
 定員250名(先着順)
 |  
| ■ | 4月3日(日) 「孤独のセラピスト−フェルメールとフリードリヒ」
 喜多尾 道冬氏(中央大学教授・ドイツ文学者)
 定員250名(先着順)
 |   ※いずれも当館ミュージアムホールにて14時より開演(13時30分開場)
 ※聴講無料(ただし本展覧会チケットが必要です)
 
  
 
| ■ | ミュージアム・ボランティアによる解説会について 本展開催にあわせ、当館のミュージアムボランティアが展覧会のみどころと主要作品についてスライドを用いてご案内いたします。
 実施日:3月20日、4月10日、4月17日、4月24日、5月8日、5月15日、5月22日の日曜日
 時間:11時から(所要時間約15分)
 場所:当館レクチャールーム
 ※また団体向け解説も行っています。解説を希望される場合は、1週間前までに当館までお申込みください。(予約状況によりご希望に添えない場合もございます。ご了承ください。)
 |  |  
  
 
 
| 
| 原形(1745年):ヨハン・フリードリヒ・エーバーライン・ペーターラインケ・ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー ≪陶器人形集「アジア」≫
 マイセン、1775 / 80年頃
 |   ©J
  rgen Karpinski |   
  
 
 
| ルイ・ド・シルヴェストル ≪馬に乗るアウグスト強王≫1718年頃
 ©Hans-Peter Klut
 |   
  
 
 
| クリスティアン・アウグスト/ アウグスト・ゴットヘルフ・
 グロービヒ
 ≪ローズカット・ダイヤモンド装身具一式≫
 ドレスデン、1782-1789
 ©J
  rgen 
Karpinski |   
  
 
 
| レンブラント・ファン・レイン ≪ガニュメデスの誘拐≫1635年
 ©Elke Estel
 |  |  |  |  
 
 
| ■ | 展覧会名 震災復興10周年記念/日本におけるドイツ年2005/2006
 ドレスデン国立美術館展−世界の鏡−
 Dresden − Spiegel der Welt
 Die Staatlichen Kunstammlungen Dresden in Japan
 |   
 
 
| ■ | 会期 2005年3月8日(火)〜 5月22日(日)
 |   
 
 
| ■ | 会場 兵庫県立美術館 企画展示室およびギャラリー
 |   
 
 
| ■ | 主催 兵庫県立美術館、日本経済新聞社、
 神戸新聞社、NHK神戸放送局
 |   
 
 
| ■ | 後援 外務省、文化庁、ドイツ連邦共和国大使館、
 大阪ドイツ文化センター、
 (社)日本ユネスコ協会連盟、兵庫県、
 兵庫県教育委員会、神戸市、
 神戸市教育委員会、(財)伊藤文化財団
 |   
  
 
 
| ■ | 協賛 旭硝子、KDDI、昭和シェル石油、
 大日本印刷、日本興亜損害保険、
 富士写真フイルム、三井物産
 |   
 
 
| ■ | 協力 ルフトハンザ ドイツ航空、
 ルフトハンザ カーゴ、日本通運
 |   
 
 
| ■ | 開館時間 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
 金曜日と土曜日は〜20:00(入館は19:30まで)
 休館日:月曜日※ただし3/21[祝]は開館し3/22閉館
 |   
 
 
| ■ | 観覧料 一般:1400円(1200円)
 大学・高校生:900円(700円)
 中学・小学生:500円(300円)
 ( )内は前売料金および20名以上の団体料金
 |   
 
  
 
 
| ■ | 巡回展 兵庫展の後、東京展を開催します。
 ドレスデン国立美術館展・東京展
 2005年6月28日(火)〜9月19日(月・祝)
 国立西洋美術館
 (東京都台東区上野公園7−7)
 |   
 |