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兵庫県立美術館
観覧無料
Spotlight Artist Showcase - Channel 14
Yoshimoto Naoko: Singing for Life
?Clothes, Traces and Prayer

《白の棺》2021年
white coffin, 2021
Spotlight Artist Showcase - Channel 14
Yoshimoto Naoko: Singing for Life
-Clothes, Traces and Prayer
注目作家紹介プログラム―チャンネル14
吉本 直子
いのちをうたう―衣服、痕跡、その祈り
2023年10月28日[土] ― 11月26日[日]
観覧無料
CHANNEL

「注目作家紹介プログラム チャンネル」は、兵庫県立美術館が2010年度より毎年度開催してきたシリーズ展です。担当学芸員が今こそご紹介したいと考える注目作家を取り上げ、同時代を生きる作家と来館者とがさまざまな「チャンネル」を通して出会う機会になることを目指しています。。

過去のチャンネル展一覧はこちら

14回目となる2023年度の「チャンネル」では、
兵庫県加西市出身で西脇市在住の現代美術家、吉本直子(1972- )をご紹介します。

《地の残像》 2012年
remains of the land, 2012
人が着用した白い古着を使った立体作品で知られる吉本の作品は、
荘厳で儚く、見る者に生と死を感じさせます。

「ザ・バード・メーカーズ・プロジェクト」(2020年)の様子
吉本直子とCo3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリアとの協働
THE BIRD MAKERS PROJECT (2020)
Collaborative production between Yoshimoto Naoko and Co3 Contemporary Dance Australia.

2020年、人間関係が希薄になり、誰もが死を身近に感じた新型コロナウィルスの渦中、吉本は、オーストラリアのパースを拠点とするダンスカンパニー 「Co3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリア」と共に「ザ・バードメーカーズ・プロジェクト」を立ち上げます。

世界各地の人々が自身の古着で鳥を制作し飛翔させるというこのプロジェクトは、翌年開かれたパースフェスティバルでのダンス公演「アーカイブス・オブ・ヒューマニティ」の舞台でも披露されました。

「アーカイブス・オブ・ヒューマニティ」(2021年)
吉本直子とCo3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリアとの協働
ARCHIVES OF HUMANITY (2021)
Collaborative production between Yoshimoto Naoko and Co3 Contemporary Dance Australia.
IMAGE CREDIT: ARCHIVES OF HUMANITY (2021). Co3 Contemporary Dance Australia.
Photo: Chris Symes.
FILM CREDIT: Filming, Direction and Editing by Jessica Russell.
ダンサーたちがうちひしがれ、倒れても団結して立ち上がっていく姿は、コロナ禍で孤立したコミュニティが直面した危機と、それでも未来に進もうとする人間の強靱さを伝えています。
2020年、人間関係が希薄になり、誰もが死を身近に感じた新型コロナウィルスの渦中、吉本は、オーストラリアのパースを拠点とするダンスカンパニー 「Co3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリア」と共に「ザ・バードメーカーズ・プロジェクト」を立ち上げます。

世界各地の人々が自身の古着で鳥を制作し飛翔させるというこのプロジェクトは、翌年開かれたパースフェスティバルでのダンス公演「アーカイブス・オブ・ヒューマニティ」の舞台でも披露されました。

ダンサーたちがうちひしがれ、倒れても団結して立ち上がっていく姿は、コロナ禍で孤立したコミュニティが直面した危機と、それでも未来に進もうとする人間の強靱さを伝えています。
人々が生きた記憶を留める古着の作品を通して命に向き合い、
風に立ち向かい大空に羽ばたく鳥の作品を通して
困難な状況の中でも決して失われない希望の光を感じていただけたら幸いです。
作家の言葉

“展覧会タイトルは「いのちをうたう―衣服、痕跡、その祈り」です。

着用者それぞれの生きた時間、記憶、歴史を目には明らかではない痕跡としてとどめた衣服。

それを素材として制作した立体は、耳には聞こえない叫び、願い、祈りを放っているように思えます。

今を生きる無数の人々の生に思いを馳せ、個々の祈りが共生の祈りとなって響く空間を制作したいと思っています。”
注目作家紹介プログラム チャンネル14
「吉本直子 いのちをうたう
 ―衣服、痕跡、その祈り」
会期 2023年10月28日[土] ― 11月26日[日]
開館時間 10時-18時
休館日 月曜日
会場 ギャラリー棟1階 アトリエ1 ホワイエ
観覧料 無料
主催 兵庫県立美術館
協賛 公益財団法人伊藤文化財団
兵庫県立美術館「芸術の館友の会」
助成 公益財団法人中内力コンベンション振興財団
神戸文化支援基金
特別協力 AiRK

  チラシはこちら
  展示作品リスト
  リーフレット

《鼓動の庭》2012年 部分
a Garden echoing with Heartbeats, 2012, part
吉本直子 Naoko YOSHIMOTO
1972 兵庫県生まれ
1995 京都大学教育学部教育心理学科卒業
2000 川島テキスタイルスクール卒業
2006 文化庁新進芸術家海外留学制度派遣研修員としてイギリスにて研修
2007 ポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスにて研修

近年の主な個展

2021 「祈り」─ギャラリーランズエンド(兵庫)
2017 「転生」─ヨシアキ・イノウエ・ギャラリー(大阪)
2016 「日々の亡霊」─伊勢現代美術館(三重)
2013 「静かな声」─yoshiaki inoue gallery(大阪)
2012 「吉本直子 Reflection Space-鼓動の庭、APMoA Project, ARCH vol.1」─愛知県美術館(愛知)
2010 バーモントスタジオセンター・レッドミルギャラリー(バーモント/アメリカ)

受賞

2011 京都府文化賞奨励賞
2009 アジアン・アーティスト・フェローシップ 名誉賞(バーモント・スタジオ・センター/アメリカ)
2006 第5回ヴァルセリーナ・アワード グランプリ(イタリア)
2006 京都府美術工芸新鋭選抜展 美術部門 最優秀賞
作家のオフィシャルホームページ
Naoko YOSHIMOTO

関連事業

アーティスト・トーク

日時: 10月28日[土]14:00-15:00 ※開場は30分前から
会場: 当館ミュージアムホール
定員: 150名(先着順・無料・芸術の館友の会会員優先座席あり)

ダンス作品「アーカイブス・オブ・ヒューマニティ」上映会

日時: 10月28日[土]、11月12日[日]、26日[日]
10:30-17:30 繰り返し上映(上映時間約60分)
※ただし10/28[土]の13:30~15:30はアーティスト・トークのため上映中断
会場: 当館ミュージアムホール(途中入退場自由・無料)
制作 Co3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリア、舞台装置 吉本直子、Bruce McKinven, Raewyn Hill

こどものイベント「ザ・バードメーカーズ・プロジェクト -同じ空の下で-」“自分の服で鳥をつくろう!”

日時: 11月5日(日)10:30-15:30
※受付は10:10分から。お昼休憩あり。
会場: 当館アトリエ2
対象: 小学校3年生~高校生とその保護者
※小学生は要保護者同伴
定員: 15組(先着順)
参加費:有料(材料費)
※申込方法等詳細については、決まり次第、当館ホームページにてお知らせします。

大人向けワークショップ「ザ・バードメーカーズ・プロジェクト―同じ空の下で―」

日時: 11月11日(土)13:15-16:30 ※受付は13時から
会場: 当館アトリエ2
対象: 高校生以上
定員: 15人(先着順)
参加費: 500円(材料費)
持ち物: 古着、裁縫道具(針、糸、裁ちバサミ、チャコペンシル)
※裁ちバサミ、チャコペンシルをお持ちでない場合はお貸しします。
申込方法:電子メールにて受付。
     タイトルに「チャンネル14ワークショップ」、
     本文に【①参加者の氏名 ②電話番号】を
     ご記入のうえ、
     eventx@artm.pref.hyogo.jpまで
     お申込みください。
問い合わせ:兵庫県立美術館 チャンネル14展担当
      TEL:078-262-0908

ゆっくり解説会

日時: 11月12日(日)13:00-14:30 ※開場は30分前から
会場: 当館レクチャールーム
定員: 60名(先着順・無料)
※パフューム展、コレクション展Ⅱ、本展の各担当学芸員による手話通訳、要約筆記付きの解説会です。