PROFILE
兵庫県神戸市に居住する。明治41年(1908)7月9日東京生まれ。昭和6年(1931)京都帝国大学法学部を卒業し、阪急電鉄に入社するが、2年で辞めて京都帝国大学文学部に再入学。昭和12年(1937)京都帝国大学文学部哲学科を卒業。クロイツァー、ローゼンストック、エマヌエル・メッテルに師事、昭和14年(1939)新交響楽団(現・NHK交響楽団)を指揮してデビュー。昭和18年(1943)中国に渡り、上海、ハルビンなどで活動。昭和21年(1946)に引揚げ、昭和22年(1947)関西交響楽団を結成、常任指揮者をつとめる。昭和35年(1960)同団解散後、大阪フィルを結成して常任指揮者・総監督を勤める。その後、ベルリン・フィル、シカゴ交響楽団を指揮するなど、日本を代表する指揮者として長く活躍した。べートーヴェン、ブルックナーを得意とし、ベートーヴェン交響曲全集を世界最多の7度、ブルックナー、ブラームス交響曲全集を3度録音し、発表した。昭和35年(1960)兵庫県文化賞、昭和44年(1969)紫綬褒章、同年モービル音楽賞、昭和49年(1974)NHK放送文化賞、昭和51年(1976年度)第32回・昭50年度日本芸術院賞、昭和52年(1977)西ドイツ大功労十字勲章、昭和54年(1979)昭53年度 朝日賞、昭和59年(1984)「ブルックナー連続演奏会」により、第25回毎日芸術賞を受賞。昭和61年(1986)には第1回ザ・シンフォニーホール国際音楽賞クリスタル賞、昭和62年(1987)勲三等旭日中綬賞、第2回キワニス大阪賞、平成元年(1989)は第4回関西大賞大指揮者賞、文化功労者、オーストリア芸術功労一等十字勲章、第1回飛騨古川音楽賞創立記念賞を受賞し、平成6年(1994)には文化勲章、神戸市名誉市民に選ばれるなど、多数の賞を受賞した。平成13年(2001)12月29日死去。死去の2ヶ月前までステージに立ち、生涯現役指揮者を貫き通した。著書に『朝比奈隆ベートーヴェンの交響曲を語る』『朝比奈隆 交響曲の世界』『朝比奈隆音楽談義』『この響きの中に』などがある。また生前は日本指揮者協会、日本ブルックナー協会会長も務めた。
《 略年譜 》
年 | 年齢 | 事項 |
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1908 | 0 | 7月9日東京・新宿に生まれる。 |
1931 | 23 | 京都帝国大学法学部を卒業する。 |
1937 | 29 | 京都帝国大学法学部を卒業後、阪急電鉄に入社するが、2年で辞めて文学部に再入学。この年、京都帝国大学文学部哲学科を卒業する。 |
1939 | 31 | 新交響楽団(現・NHK交響楽団)を指揮してデビューする。 |
1943 | 35 | 中国に渡り、上海、ハルビンなどで活動する。 |
1946 | 38 | 中国から引揚げる。 |
1947 | 39 | 関西交響楽団を結成、常任指揮者をつとめる。 |
1960 | 52 | 同団解散後、大阪フィルハーモニー交響楽団を結成して常任指揮者・総監督として活躍する。 |
1969 | 61 | 紫綬褒章、モービル音楽賞を受賞する。 |
1974 | 66 | NHK放送文化賞を受賞する。 |
1976 | 68 | 第32回・昭50年度日本芸術院賞を受賞する。 |
1977 | 69 | 西ドイツ大功労十字勲章を受章する。 |
1979 | 71 | 昭53年度 朝日賞を受賞する。 |
1984 | 76 | 「ブルックナー連続演奏会により」第25回毎日芸術賞を受賞する。 |
1985 | 77 | ベートーベン交響曲の3回目の全集を完成させる。 |
1986 | 78 | 第1回ザ・シンフォニーホール国際音楽賞クリスタル賞を受賞する。 |
1987 | 79 | 勲三等旭日中綬賞、第2回キワニス大阪賞を受賞する。 |
1989 | 81 | 第4回関西大賞大指揮者賞、文化功労者、オーストリア芸術功労一等十字勲章、第1回飛騨古川音楽賞創立記念賞を受賞する。 |
1994 | 86 | 文化勲章、神戸市名誉市民に選ばれる。 |
2001 | 93 | 12月29日、93歳で長逝。この年の10月24日、愛知県芸術劇場で行われた大阪フィルハーモニー交響楽団のチャイコフスキー公演が最後のステージとなった。 |
- 逝去地
- 兵庫県神戸市
- 兵庫県との関係
- 居住(神戸市)
代表作品
作品名 | 刊行年 | 版元 | 備考 |
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楽は堂に満ちて | 1978 | 日本経済新聞社 | |
朝比奈隆 わが回想 | 1985 | 中央公論社 | |
私のベートーヴェン | 1989 | 共同通信社 | |
朝比奈隆のすべて | 1995 | 芸術現代社 | |
この響きの中に | 2000 | 実業之日本社 | |
指揮者の仕事 | 2002 | 実業之日本社 | |
受賞歴
受賞年 | 受賞内容 | 受賞作品 |
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1949 | 大阪府芸術賞 | |
1957 | 神戸新聞平和賞文化賞 | |
1960 | 兵庫県文化賞 | |
1969 | 紫綬褒章 | |
1969 | モービル音楽賞 | |
1974 | NHK放送文化賞 | |
1976 | 第32回昭和50年度日本芸術院賞 | |
1977 | ドイツ連邦共和国功労勲章大功労十字章 | |
1979 | 昭53年度 朝日賞 | |
1984 | 第25回毎日芸術賞 | 「ブルックナー連続演奏会」 |
1986 | 第1回ザ・シンフォニーホール国際音楽賞クリスタル賞 | |
1987 | 勲三等旭日中綬賞 | |
1987 | 第2回キワニス大阪賞 | |
1989 | 第4回関西大賞大指揮者賞 | |
1989 | 文化功労者 | |
1989 | オーストリア芸術功労一等十字勲章 | |
1989 | 第1回飛騨古川音楽賞創立記念賞 | |
1994 | 文化勲章 | |
1994 | 神戸市名誉市民 | |
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