黒田清輝、青木繁、岡田三郎助、古賀春江… 100人が最後に見た夢
見果てぬ夢ー日本近代画家の絶筆
2007年5月29日(火) 〜 7月8日(日)
死を前にした画家は最後に何を見、 そして何を表現するのでしょう。

この問いは、美術愛好者だけでなく多くの人に共通する関心事かもしれません。 本展は、明治から現代にいたるまで、我が国で活躍した著名な洋画家および日本画家約100人を選び出し、それぞれが死の直前に描いた作品を一堂に紹介する試みです。

ここでは、あえて「絶筆」を定義づけたり分類したりすることなく、画家たちが最後に描いた作品をできる限り多く集めることで、「絶筆」の多様性を浮き上がらせたいと考えています。

画家としての栄達や円熟を示す幸福感に満ちたもの、病魔と闘いつつ迫り来る死を見据えた悲壮感漂うもの、あるいはすぐ目の前に死の影が忍び寄っていることなど知らぬかのように淡々と描かれたものなど、多彩な「絶筆」が見せるさまざまな姿を通して、一枚の絵画に込められたひとりの人間の生と死のドラマに思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

出品作家一覧

期間
2007年5月29日(火)〜7月8日(日)
休館日
月曜日
開館時間
午前10時〜午後6時(金・土曜日は午後8時まで、入場は閉館30分前まで)
会場
兵庫県立美術館・企画展示室
観覧料
一般1,200(1,000)円 大・高生900(700)円 中・小生500(300)円
※( )内は前売および20名以上の団体割引料金
※兵庫県内に在住・在学の中・小生はココロンカードの提示により無料
※障害者の方(介護の方1名も)、および兵庫県内在住の65歳以上の方は当日料金の半額
※コレクション展の観覧には別途観覧料金が必要(本展とあわせて観覧される場合は割引あり)
割引券

主催
兵庫県立美術館、読売新聞大阪本社、美術館連絡協議会
協賛
ライオン、清水建設、大日本印刷
後援
兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会


関連行事
【記念講演会】
『絶筆』という名の神話
講師=平井章一氏
(本展企画立案者・国立新美術館主任研究員)
6月10日(日)
絶筆―いのちの炎
講師=菊畑茂久馬氏(美術家)
7月1日(日)
※各回とも午後2時より当館ミュージアムホールにて
(観覧券の半券提示により聴講無料)

【学芸員による解説会】
6月9日(土)、6月16日(土)、6月30日(土)
※各回とも午後2時より当館レクチャールームにて
(聴講無料)

 

岡鹿之助《段丘(絶筆)》1978年
油彩・布 個人蔵
  

吉原治良《作品》1972年
アクリル・布 個人蔵

 

佐藤哲三《帰路》1954年 油彩・布 神奈川県立近代美術館寄託

 

秋野不矩《アフリカの民家》2001年 紙本着色 井上弘文氏蔵

 

今井俊満《The para para dancing》2001年
エナメル、ミクストメディア・布 個人蔵


 

前田寛治 《海(絶筆)》 1930年
油彩・布 倉吉博物館蔵
  

村上華岳《牡丹(絶筆)》
1939年 紙本墨画 個人蔵

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