あの熱い時代が目を醒ます! 結成50周年記念 「具体」回顧展 前人未到! 驚天動地! 奇想天外!

2004(平成16)年 1月24日(土)〜3月14日(日)



開館時間
午前10時〜午後6時(金・土曜日は午後8時まで) 入場は閉館の30分前まで
観覧料金
一  般 1,200(900)円
大・高生 800(600)円
中・小生 400(300)円
( )内は前売料金および20名以上の団体割引料金。
※県内在住・在学の中・小学生は、ココロンカードの提示により無料になります。
※県内在住の65歳以上、および県内在住の障害者の方は、当日料金が半額になります。
※常設展示の観覧には、別途料金が必要です。
(本展とあわせて鑑賞する場合は、割引きになります。)
主催
兵庫県立美術館 朝日新聞社
後援
兵庫県 兵庫県教育委員会 神戸市 神戸市教育委員会 財団法人兵庫県国際交流協会 財団法人伊藤文化財団
協賛
財団法人アサヒビール芸術文化財団
株式会社資生堂
空の会(エア・ウォーター株式会社、大陽東洋酸素株式会社、岩谷産業株式会社、ジャパン・エア・ガシズ株式会社、高圧ガス工業株式会社、株式会社ガスレビュー)
特別協力
芦屋市立美術博物館
その他
芸術文化振興基金助成事業 〔社〕企業メセナ協議会認定


【解説会】
毎週金曜日午後6時からレクチャールームにて 学芸員による「ピンスポット解説」(約15分) ※当館学芸員が「具体」回顧展の見どころをご紹介します (聴講無料)

【講演会】
2月8日(日)「『具体』―18年の活動とその意義」平井章一(当館学芸員)
午後2時から当館ミュージアムホールにて(聴講無料)

【スペシャル・イヴェント】
2月22日(日)、“ハプニング”の創始者、アラン・カプロー氏来館!

結成50周年「具体」回顧展のスペシャル・イベントとして、1950年代末に身体を使った芸術表現"ハプニング"を創始したことで知られる美術家、詩人、思想家のアラン・カプロー氏をアメリカからお招きし、講演会を開催します。
カプロー氏は、1960年代半ばに自著『アッサンブラージュ・環境・ハプニング』において、「具体」グループが1950年代中頃に行った野外や舞台を使った作品発表を"ハプニング"の先駆として高く評価し、「具体」グループの活動を全米に知らしめるきっかけをつくりました。
「具体」に深いゆかりをもつアラン・カプロー氏に、「具体」、そして"ハプニング"について語っていただく1時間半。どうぞご期待ください。
・主催 兵庫県立美術館 朝日新聞社 国際交流基金
・日時 平成16年2月22日(日) 午後2時開演 午後3時30分終了予定(通訳付)
・会場 兵庫県立美術館 ミュージアム・ホール
・受付 先着250名 聴講無料〈要整理券・「具体」回顧展チケット(半券可)〉
※当日午前10時から兵庫県立美術館1階ホワイエにて、先着順に整理券を発行します。午後1時30分に開場し、整理券番号順にご入場いただきます。入場の際、整理券とともに「具体」回顧展のチケット(半券可)をご提示ください。
戦後日本の復興期、新しい美の創造にいどみ、熱く燃えたグループがあった。その名は、「具体」。
「具体」ってなんだい?

「具体美術協会(略称:具体)」とは、戦後まもない1954(昭和29)年、関西の抽象美術の先駆者・吉原治良と阪神在住の若い美術家たちで結成されたグループです。
グループ名の「具体」には、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい」(機関誌『具体』創刊号より)という思いが込められています。


「これまでにないものをつくれ!」

リーダーの吉原治良が掲げたグループのモットーはただひとつ、「これまでにないものをつくれ!」というものでした。吉原はまた、野外公園や舞台、空中を使った作品発表など奇想天外な企画を次々と打ち出し、実現させました。吉原の厳しい指導と、これまでの常識をくつがえす斬新な発表の場に刺激され、メンバーはさまざまな方法を駆使し、他に例のないユニークな作品を生み出しました。

関西発、世界へ

こうした「具体」の活動や作品は、当初、国内よりも海外で注目を浴びました。なかでも、1957(昭和32)年に来日したフランス人の美術評論家ミシェル・タピエは、「具体」の活動を見て驚き、これこそが戦後という新しい時代の芸術運動だと絶賛して、世界中に紹介しました。こうして、「具体」は欧米でもっとも知られた戦後日本の美術グループになっていったのです。

「具体」ワールドに、あなたも

「具体」は、新しいメンバーを加えつつ変化をくりかえしながら、1972(昭和47)年に吉原の死により解散しましたが、その18年間の活動には一貫して、何ものにもとらわれない自由な発想と、新しい美の創造に向けたたくましいチャレンジ精神があふれています。
今回の展覧会は、「具体」の結成50周年を記念し開催する大規模な回顧展です。さあ、あなたも〈美術〉の枠を超えた新しい美の世界、「具体」ワールドに飛び込み、戦後日本の熱い時代のエネルギーを身体中で感じてください。


「具体」グループが遺した絵画、および絵画とも彫刻とも呼べない作品(再制作作品を含む)、映像、資料など約200点を一堂に展示!

登場作家

今井祝雄、今中クミ子、上前智祐、浮田要三、大原紀美子、小野田 實、金山 明、菅野聖子、聴濤襄治、喜谷繁暉、木梨アイネ、坂本昌也、嶋本昭三、白髪一雄、白髪富士子、鷲見康夫、田井 智、高崎元尚、田中敦子、田中竜児、坪内晃幸、猶原通正、名坂千吉郎、名坂有子、堀尾昭子、堀尾貞治、前川 強、正延正俊、松谷武判、松田 豐、向井修二、村上三郎、元永定正、森内敬子、山崎つる子、吉田稔郎、ヨシダミノル、吉原治良、吉原通雄(以上、敬称略 50音順)

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