Permanent Collection

兵庫県立美術館では、前身の兵庫県立近代美術館時代より約35年にわたり、7,000点以上の作品を収集してまいりました。これらの作品を順次公開するために、1年に3回の「コレクション展」を開催しております。
2007年度の第II期では、このたび新たにコレクションに加わった作品を交え、洋画、版画、彫刻、日本画、現代美術など200点以上の作品を7つの部屋に展示いたします。
また、1989年から続く手で触って作品を鑑賞する展覧会「美術の中のかたち−手で見る造形」として、小企画“ 山村幸則「手ヂカラ 目ヂカラ 心のチカラ」”展を同時開催いたします。
国内外を舞台に人々との交わりの中から作品を生み出してきた山村幸則さんが、触覚から広がる豊かな世界へと皆さんをご案内いたします。

主催
兵庫県立美術館
会期
7月7日(土)〜11月18日(日)
開館時間
午前10時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)
特別展開催中の金・土曜日は午前10時〜午後8時(入場は午後7時30分まで)
休館日
月曜日、ただし月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館
入場料
一般:500(400) <300>円
大高生:400(320) <240>円
中小生:250(200) <150>円
※( )内は20名以上の団体割引料金
※< >内は特別展とのセット割引
※兵庫県内に在住・在学の中小生はココロンカードの提示により無料
※障害者の方(介護の方1名も)は各観覧料金の半額(「美術の中のかたち」展のみ観覧の場合は無料)
※兵庫県内在住の65歳以上の方は、一般料金の半額
※特別展の観覧には別途観覧料金が必要
(コレクション展とあわせて観覧される場合は割引あり)
会場
兵庫県立美術館常設展示室 1階・2階


関連イベント 参加すれば、もっと楽しい。


美術の中のかたち関連

 ・ダニー・マッカーシー
ライブサウンドパフォーマンス「Listen Out Loud」
7月8日(日)午後2時より 常設展示室4にて 要観覧券
・山村幸則アーティスト・トーク
9月29日(土)午後2時より レクチャールームにて


学芸員によるコレクション展レクチャー

 ・8月11日(土)「近美から県美へー当館コレクションの37年」江上ゆか
・11月10日(土)「華岳と松南」飯尾由貴子


ミュージアム・ボランティアによる
コレクション展ガイドツアー

 会期中の金・土・日曜日午後1時より(約45分)エントランスホール集合 
1階展示室・2階展示室・屋外のいずれかで実施 要観覧券(屋外の場合不要)


こどものイベント

 ・7月21日(土)『夏休みスペシャル』
・10月21日(日)『「美術の中のかたち」ってなんだろう?』        
いずれも申し込み制・要参加費
問い合わせTEL:078-262-0908

キッズ

同時開催の企画展


見果てぬ夢ー日本近代画家の絶筆


川村記念美術館所蔵 巨匠と出会う名画展


2007県展

1階


展示室1
洋画の魅力
予定出品点数:35点
明治以降の洋画作品を時代を追ってご覧いただきます。
≪新収蔵品≫
明治期洋画の優品、小坂象堂《草摘み(摘草)》(1897年頃)、岡田三郎助《仏蘭西風景》(1901年)
知られざる画家、池田永治《まど》(1934年)、
異人館の画家、小松益喜《山本通り》(1948年)

  岡田三郎助
《仏蘭西風景》
1901年

  林重義
《舞妓(黒)》1934年

展示室2
「ゲンビ」に集った作家たち
予定出品点数:18点
「ゲンビ」こと「現代美術懇談会」は、1952年に結成された研究グループです。戦後の新しい表現を目指す関西の芸術家たちが、ジャンルを超えて一堂に集いました。この「ゲンビ」に参加した作家たちの、斬新な表現を紹介します。
≪新収蔵品≫
坂田明道の日本画《己》(1954年)

  坂田明道《己》
1954年

  津高和一
《母子像》
1951年

展示室3
在仏の作家たち / 1980年代以降の表現
予定出品点数:33点
「在仏の作家たち」のコーナーでは、戦後、長くフランスにあって活躍した日本の現代美術家たちの作品を紹介。「1980年代以降の表現」のコーナーでは1980年代以降に制作されたユニークな現代美術作品を展示します。
≪新収蔵品≫
豊かな色彩で生命力あふれる樹を描き出した、田淵安一《5月にー未完の季節No.3》(1978年)
2006年度に75点収蔵された森村泰昌作品から、《カミーユ・ルーラン(セピア)》(1985年)、《批評とその愛人 4》(1989年)など、21点を展示。

  森村泰昌
《カミーユ・ルーラン(セピア)》 1985年

cYasumasa Morimura

  森村泰昌
《批評とその愛人 4》1989年

cYasumasa Morimura

2階

展示室5
近現代の彫刻−さまざまな人間像
予定出品点数:15点
オーギュスト・ロダン《オルフェウス》(1892年)、舟越保武《ダミアン神父》(1975年)など、国内外の近現代彫刻コレクションから、さまざまな人間像を紹介します。

  オーギュスト・ロダン《オルフェウス》1892年

展示室6
華岳と松南 / 版画の小宇宙
予定出品点数:65点
「華岳と松南」のコーナーでは、兵庫県ゆかりの日本画家、村上華岳と水越松南の作品を紹介。なお会期中、前期と後期で作品の展示替えを行います。「版画の小宇宙」のコーナーでは、小さな紙の上に深い広がりを感じさせる、版画ならではの魅力に満ちた作品をご紹介します。
≪新収蔵品≫
水越松南《蛮野日蝕》(1932年/前期に展示)、村上華岳《菩薩像》(1920年/後期に展示)、
ジョン・ケージ《変化と消滅 No.10のための制作図面》(1979〜82年)

  水越松南
《蛮野日蝕》
1932年

  マックス・クリンガー『手袋』より《行為》1881年

小磯良平・金山平三記念室
予定出品点数:46点
神戸ゆかり、人物画と風景画の名手として知られる二人の洋画家の代表作を展示します。

  金山平三
《浜辺の道》
(1945-56年)

展示室4小企画
小企画「美術の中のかたち―手で見る造形」
山村幸則「手ヂカラ 目ヂカラ 心のチカラ」 

主催:兵庫県立美術館
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、兵庫県福祉協議会、神戸市社会福祉協議会
協賛:板宿本通商店街振興組合、株式会社 大番、アキレス株式会社
協力:C.A.P. (特定非営利活動法人芸術と計画会議)

平成元(1989)年度より開催してきた恒例の企画「美術の中のかたち―手で見る造形」展を今年も開催いたします。この展覧会は、視覚に障害をもつ人にも美術館に来ていただきたいという思いと、作品に手で触れて鑑賞をすることにより、目で見るのが当たり前となってしまった美術鑑賞のあり方を問い直すことを目的として続けられてきたものです。
今回は山村幸則(やまむら・ゆきのり 1972- )氏を出展作家に迎えます。神戸市の板宿本通商店街と美術館アトリエで制作された山村氏の壮大なスケールの新作と、美術館所蔵のブロンズ作品によって皆さんを「触覚」の豊かな世界へとご案内します。

作家プロフィール
山村幸則(やまむら・ゆきのり 1972- )氏はこれまでノルウェー、アメリカ、タイ、ケニア、ドイツ等々の諸外国に滞在しながら作品を制作してきました。鑑賞者が金箔を貼り付けていくことで相貌を変えていくタイでの作品や、取り壊されたバラックの茶店を美術館の展示室に復活させたケニアでの作品など、山村氏にとっては訪れた土地の歴史や文化、そしてそこに暮らす人々との出会いが、創作に欠かすことの出来ない重要な要素となっています。


6月3日 板宿本通商店街にて
出品作品を制作する山村幸則氏

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