主催:兵庫県立美術館
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、兵庫県福祉協議会、神戸市社会福祉協議会
協賛:板宿本通商店街振興組合、株式会社 大番、アキレス株式会社
協力:C.A.P. (特定非営利活動法人芸術と計画会議)
平成元(1989)年度より開催してきた恒例の企画「美術の中のかたち―手で見る造形」展を今年も開催いたします。この展覧会は、視覚に障害をもつ人にも美術館に来ていただきたいという思いと、作品に手で触れて鑑賞をすることにより、目で見るのが当たり前となってしまった美術鑑賞のあり方を問い直すことを目的として続けられてきたものです。
今回は山村幸則(やまむら・ゆきのり 1972- )氏を出展作家に迎えます。神戸市の板宿本通商店街と美術館アトリエで制作された山村氏の壮大なスケールの新作と、美術館所蔵のブロンズ作品によって皆さんを「触覚」の豊かな世界へとご案内します。
作家プロフィール
山村幸則(やまむら・ゆきのり 1972- )氏はこれまでノルウェー、アメリカ、タイ、ケニア、ドイツ等々の諸外国に滞在しながら作品を制作してきました。鑑賞者が金箔を貼り付けていくことで相貌を変えていくタイでの作品や、取り壊されたバラックの茶店を美術館の展示室に復活させたケニアでの作品など、山村氏にとっては訪れた土地の歴史や文化、そしてそこに暮らす人々との出会いが、創作に欠かすことの出来ない重要な要素となっています。