コレクション展II
開館時間:
午前10時‐午後6時
特別展開催中の金・土曜日は午後8時まで開館(入館は閉館30分前まで)

休館日:
月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌日の火曜日休館)

観覧料金:
一般 / 500円(400円)〈300円〉
大・高生 / 400円(320円)〈240円〉
中・小生 / 250円(200円)〈150〉円
※( )内は20名以上の団体割引料金、〈 〉内は特別展セット料金
※兵庫県内の小中学生はココロンカードの提示により無料
※兵庫県内在住の65歳以上の方は一般料金の半額
※障害のある方とその介護の方(1名)は半額。ただし、「美術の中のかたち〜手で見る造形」だけをご覧になる場合は無料。

会場:
兵庫県立美術館 常設展示室(1階・2階)

兵庫県立美術館 Hyogo Prefectural Museum of Art
〒651-0073 神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
TEL. 078-262-0901(代)
阪神岩屋駅から南に徒歩8分、JR神戸線・灘駅から徒歩約10分、阪急神戸線・王子公園駅から徒歩約20分

関連イベント

ミュージアム・ボランティアによる
コレクション展ガイドツアー

 コレクション展の見どころを1階、2階、屋外に分け、当館ミュージアム・ボランティアが作品を前にご紹介します。
毎週 金・土・日曜日 13:00〜13:45 エントランスホール集合
※屋外を除き、参加にはコレクション展のチケットが必要です。


コレクション展連続レクチャー(聴講無料)

 9月10日(土)
「吉原治良の『円』について」
平井章一(当館学芸員)
10月8日(土)
アーティスト・トーク「出品作家が語る美術の中のかたち」
杉浦隆夫氏(出品作家)+聞き手 服部正(当館学芸員)
10月22日(土)
「平福百穂 画人と画家」 岸野裕人(当館学芸員)
※いずれも午後2時から約90分/於・レクチャールーム/聴講無料


こどものイベント

 7月24日、31日、8月7日
「はじめての美術館〜美術館探検記2005」
10月30日
「手ざわりでかたちをつくろう!」
講師 杉浦隆夫氏(美術家)
※いずれも日曜日、10:30〜16:00、申し込み制、
先着順、定員25名
参加資格―県内在住在学の少学3年生〜中学3年生。
詳しくは「キッズサイト」をご覧ください。


キッズ

【小企画】展示室1.2 安井仲治―僕はこんな美しいものを見た―

会場: 兵庫県立美術館1階・常設展示室4
主催: 兵庫県立美術館
後援: 兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、
兵庫県社会福祉協議会、神戸市社会福祉協議会
協賛: 龍野コルク工業株式会社、発砲スチロール再資源化協会、
積水化成品工業株式会社
協力: Oギャラリーeyes

会場風景

「美術の中のかたち−手で見る造形」展は、立体的な作品にじかに手で触れて鑑賞する展覧会です。当館の前身である県立近代美術館の時代の1989年から継続的に開催してきたもので、本年で16回を数えます。この展覧会は、視覚に障害のある方々にも美術館を訪れる機会を増やしてもらいたいという思いと、触覚による鑑賞によって美術鑑賞のあり方そのものを問い直すという目的から始まったものです。
 今年は、体験型の作品などでユニークな活動を続ける愛知県豊橋市在住の美術家、杉浦隆夫(すぎうら・たかお)さんを出品作家としてお招きしました。このたび実現される杉浦さんのプロジェクトは、展示室に発泡スチロールの粒によるプールを作り、その中に展示された当館所蔵のブロンズ作品を鑑賞するというものです。鑑賞者は、半身を発泡スチロールの粒に埋まりながら、手探りで彫刻を鑑賞することになります。体は簡単に通すが視覚は遮られるという、普段とは異なる美術鑑賞のスタイルをお楽しみいただけることと思います。
 この展覧会を通じて、豊富なアイディアで非日常的な空間を演出する杉浦隆夫さんの魅力とともに、館蔵彫刻の新たな見方を発見できるでしょう。

■作家メッセージ


フォートリエのブロンズを
手探りする杉浦隆夫さん

今回、久しぶりに、発泡スチロールのビーズを使い、会場を仕切り、プールのように満たしてみました。会場には、白く静寂な美しい光景が広がっています。皆さん、その中に入ってみましょう。一見、上を歩いて行けそうにも思えますが、以外にも足は、すっとはまり込んでしまい、視覚と体感とのギャップに不思議な感覚をもたれるのではないでしょうか。水より軽く、空気よりやや重い。もちろん泳ぐ事もできません。視覚に障害のある方たちには、一見、というわけにはいきませんが、注意深く中へ入って頂き、その様子をどのように理解し、感じていただけるのでしょうか。目の見えている方よりも、美しい世界が広がっていくのかもしれません。
  軽く柔らかに広がる光景に、簡単に体を埋めてしまえるという体験を通し、何かを感じ、考えていただけたらと思います。
  また、今回、兵庫県立美術館所蔵のブロンズ彫刻5点を、恐縮にも、このプールの中に埋めさせていただきました。大人も子どもも、障害のある方もない方も、手探りで彫刻を鑑賞してもらおうと考えたからです。宝探しが目的ではないので、彫刻は上部が少し出ていますが、全体を知るためには、みんな、触覚だけがたよりです。こうした体験は、むしろ目の見える方に、より新鮮なものとなるでしょう。
  今回の展示が、何を導き出してくれるのか。私自身もまだまだ、いやずっとかもしれませんが、手探りで歩いていきます。
杉浦 隆夫

■杉浦隆夫 略歴

1963年 愛知県豊橋市生まれ。
【個展】
1985年 アートスペース虹(京都、1995年まで毎年、2002年にも開催)
ONギャラリー(大阪、1989年にも開催)
1986年 モリス・ギャラリー(東京)、不二画廊(大阪)
1987年 ギャラリー16(京都)
1989年 第三ギャラリー(ソウル)
1991年 ギャラリー・ビュウ(大阪)
1993年 ギャラリーMOCA(名古屋、1994年にも開催)
1996年 水戸芸術館・現代美術センター第九室(水戸)
1999年 ゼクセルアートスペース・ズーム(東京)
2000年 Oギャラリーeyes(大阪、2001、03、04年にも開催)
2004年 BankART1929ホール(横浜)
2005年 FORUM ART SHOPエキジビション・スペース(東京)
【グループ展】
1985年 第10回京都美術展(京都府立文化芸術会館、京都)
1987年 ‘87美術選抜展(京都市美術館)
1988年 アート・ナウ‘88(兵庫県立近代美術館)
1995年 芸術祭典・京・造形部門“小鳥は大空を想像する”(旧龍池小学校、京都)
1999年 ふわふわ・ワンダーランド(北海道立旭川美術館) 他多数

※この展覧会では手を拭いていただいたり、荷物をお預かりしたり、守っていただきたいルールがあります。会場で説明をお聞きの上、ご協力ください。

【小企画】展示室1.2 安井仲治―僕はこんな美しいものを見た―

前回に続き、平成16年度新収蔵作品を紹介。前期、中期、後期と分けられる「具体」の最後の時代を表す作品群が展示されます。また、震災復興10周年を記念して今年の1月18日から開催された「兵庫国際絵画コンペティション」の大賞をはじめ受賞作品を紹介します。

≪具体≫後期の作品群


兵庫国際絵画コンペティション受賞作

【小企画】展示室1.2 安井仲治―僕はこんな美しいものを見た―

展示室2



会場風景

グループ「具体」のリーダーであった吉原治良。生誕100年を迎えた今年、コーナーを設けてその業績を紹介します。また、同室には吉原治良と時代を同じくした具体以外の作家たちの作品を展示し、戦後の日本の前衛的動向を振り返ります。

展示室1

明治から大正を経て戦前までの日本洋画の変遷をご覧いただきます。フォンタネージの教えを受けた神中糸子、黒田清輝をはじめとする白馬会の画家たち、岸田劉生や林重義、また前衛を志向した坂田一男や飯田操朗ら様々な表現を模索した画家達の姿を、油彩、素描、水彩などを通してご覧いただきます。

展示室1

第5室ではロダンをはじめ、近代彫刻の指針を示した彫刻家たちの作品や、既成の造形意識を打ち破ろうとした篠原有司男、吉村益信らのユニークな作品を展示しています。

展示室1

普段、展示される機会の少ない近代の日本絵画や森田子龍、上田桑鳩らの前衛書をまとまった形で展示します。なお、作品保護の関係上、前後期での展示替えを行います。前期の日本画は橋本関雪、後期は村上華岳が中心となります。
前期 7月16日(土)〜9月11日(日)
後期 9月13日(火)〜11月3日(祝・木)
※掲載の会場風景は前期

展示室1

神戸に深い縁を持つ洋画家、小磯良平の画業を紹介しています。小磯良平の青春の記念碑ともいえる《T嬢の像》や、戦時下での小磯の姿を示す《斉唱》など、代表作を中心に戦後の一時期にみられる構成的な時代を、素描などを交え紹介します。

展示室1

神戸出身の洋画家で、風景画家として特に高い評価を得てきた金山平三の画業を紹介しています。《大石田の最上川》をはじめ、日本の海や山に向けられた金山の眼は、美しさだけでなくその土地に生きる人々と自然の調和、あるいは厳しさをとらえています。

※都合により展示内容が変更になる場合があります。
出品作品の詳細は出品リストをご覧下さい。

展覧会スケジュール

 ホーム
お問い合せ