平成16年度兵庫県立美術館 コレクション展【特集展示】 横尾忠則の絵画 1966-1996 2004年7月10日(土)〜11月14日(日)



理想の実現
1994(平成6)年


横尾忠則は、戦後日本を代表する異色の芸術家として知られています。幼少より模写や細密描写を好み、県立西脇高校卒業後、1960年に上京し、本格的にグラフィックデザイナーとして出発します。1965年のイラストレーションの個展で三島由紀夫と出会い、1966年には絵画の個展を開きました。また前衛演劇のポスターやモダンデザインへの徹底した反逆や自伝的なものへのこだわりを徹底的にみせる仕事によって、一躍、世の注目を浴び、時代を象徴する存在となりました。1970年代以降は精神世界への関心を深め、楽園、ユートピア、異界への憧憬が高まり、作品は宗教的な雰囲気に満たされ、瞑想的なもの、神秘的なものが現れます。1980年代以降、絵画の制作に深く傾倒し、その表現はより濃密で奔放なものになりました。そこには、過去と現在、神秘と夢がお互いに浸透しあい、物語、異界、日常との交流から紡ぎだされたものが交錯しつつ乱舞する世界が生み出されています。本特集展示では、当館の開館を契機に収集した横尾忠則の絵画を紹介します。1997年の「私への帰還ー横尾忠則美術館1966 - 1997」展の出品作品を中心に「星の子」(1996年)をはじめとする、赤い絵の連作が出現するまでの約30年間の絵画の軌跡をふり返ります。横尾忠則の絵画の変幻自在な魅力をじっくりとご鑑賞ください。 会場
平成16年度兵庫県立美術館 コレクション展2

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